フィンランド『本物のサンタクロース』からの手紙。今年もこの季節がやってきた!サンタさんへ ぼくはとてもいい子にしていました。クリスマスのプレゼントは、でんしゃとレゴとねんどを、たくさんおねがいします。」
11月は、フィンランドの子ども達がサンタクロースに手紙を書く季節である。上記は筆者の6歳の次男が書いたものからの抜粋。我が家では毎年、手紙は窓際に置き、いつのまにか手紙は消え、手紙があった場所にはチョコレートの箱がひとつ置いてあるというマジックが起こる。それは、サンタクロースのお手伝いの小人、トントゥの仕業――と子ども達は信じている。
このように、トントゥは子ども達からの手紙を集めたり、クリスマスプレゼントを用意したりするほか、世界中の子ども達が良い子にしているかを偵察するのに忙しい。本物のサンタクロースは、北緯68度のコルヴァトゥントゥリ(=フィンランド語で「耳の山」)に、奥さんとトントゥ達と一緒に暮らしているのだ。
ところでこの「本物のサンタクロースはフィンランドのコルヴァトゥントゥリに住んでいる」という説は、1925年のアメリカの新聞記事から定着した。アメリカでは今でも「北極説」が主流だが、当時多くの子ども達から「でも北極にはトナカイがいないじゃない」と指摘され、急きょコルヴァトゥントゥリと報じたそうだ。
そこに便乗し、1927年にフィンランド国営放送も「コルヴァトゥントゥリが本物のサンタクロースの住居」と宣言。こうして世界公認の「サンタクロースのふるさと」に認定されたロヴァニエミ市には、コルヴァトゥントゥリから毎日通ってくる本物のサンタさんと一年中会うことができる「サンタクロース村」がある。日本語も含めてマルチリンガルなサンタさんは、世界中からの人々を優しく迎え入れ、その様子はサンタクロース村のオンライン・ライブカメラから見ることができる。
サンタクロース村の中にある「サンタクロースグリーティングセンター」では、毎年世界各地から70万通もの「サンタクロースからの手紙」の申し込みを受け付けている。「日本からも申し込めるの?」と思ったあなたは大正解。
マルチリンガルなサンタさんのことなので、小さい子ども用には全部ひらがなで、小学校高学年から大人用には漢字入りのお手紙も書いてくれる。手紙の内容は、手紙の受取人がちゃんと良い子にしていたかどうか、ロヴァニエミの町の様子やサンタさんの近況なども書かれている。
お手紙の絵柄やデザインは、フィンランドの著名な絵本作家、イラストレーターや画家が手掛けており、封筒にはフィンランドの切手と、サンタクロースオフィシャル郵便局の消印が押される。サンタクロースの画像と音声が見られるQRコードが付きのカードもあるので、「さすがに冬のフィンランドに行くのは寒そうだ」という人でもご当地のクリスマスムードがたっぷり味わえ、「いつかフィンランドに行ってみたい」と思っている人にはますます士気を高めるものとなろう。
このような楽しみがいっぱい、夢いっぱいの「サンタクロースからの手紙」は、ロヴァニエミ市公認の「サンタクロース村オフィシャルサイト」から申し込むことが可能だ。日本の「サンタクロース事務局」が手掛けているので、申し込みも全て日本語で、当事務局で申し込んだ場合には、特別に呼びかけやメッセージが入れられるようにもなっている。
筆者は、今年は日本に住む4歳の甥っ子用に申し込む予定だ。読者の皆様も、日本語でサンタさんからの手紙を受け取りたいであろう大切な人のために、是非申し込んでみてはいかがだろう。せわしいく慌ただしい年末が、ほんわか心温まるものとなること請け合いだ。



