あなたがイメージする優秀な人材はどんな人ですか? 「諦めず努力をし続ける人」なんてイメージを持たれる人もいるかと思います。しかし、自分や周りを振り返ったとき、努力をしてる人全員が優秀とは限らないですよね。
はたして、どういう人が優秀な人材なのでしょうか。世間のイメージの中にある「努力する人間」に対し鋭く批判をしている哲学者、芦田宏直氏の著書『努力する人間になってはいけない』を用いて「優秀な人材とはなにか?」を明らかにしてみましょう。
仕事の出来ない人はどのような人材? 人材の4つのパターン
著者は人材について、ドイツの軍人ゼークトの組織論を用いて以下のように分類しました。
一つ目は、怠け者だけれども目標を達成する人
二つ目は、がんばり屋で目標を達成する人
三つ目は、がんばり屋で目標を達成できない人
四つ目は、怠け者で目標を達成できない人
組織において、どの人材が一番仕事が出来ない人材なのか。それは、三番目の人なのだそうです。いくら真面目でも、目標を達成しなければ評価されないからです。三番目の人材は、がんばっているプロセスを重視します。プロセスというのは目標達成を継続的にするために必要なのであって、達成できていなければプロセスは関係ないのです。
では、がんばって努力しているのに目標を達成する事ができない原因はどこにあるのでしょうか。著者はこう述べています。
自分の仕事の仕方を変えないからです。仕事の仕方を変えて目標を達成しようとはせずに、時間をさらにかけて達成しようとする。(中略)努力は時間ですから(努力=時間)、努力すればするほど、疲弊する。(中略)それもこれも自分の仕事の仕方を疑わないでいるからです。
こつこつ努力する(時間をいくらでもかける)状態では、目標はいつまで経っても達成することはできません。著者は、このような「仕事の仕方を変えない」努力をエゴイズムだと述べています。時間をかけて努力をし続ける人よりも、工夫して仕事の仕方を臨機応変に変えていく人材が優秀というのは納得できるでしょう。
優秀な人材は単純な仕事も工夫をしている
「こんな仕事をしたい!」誰でも理想を持っていると思います。しかし、中には地味で単純な仕事も多くあります。著者はコピー機の印刷を例に、優秀な人材を三つに分類できると述べています。
「コピー初級」は、機械の操作をただ単に知っているだけ。(中略)
「コピー中級」は、たとえば、一〇枚のコピーをするとき、最初の一枚目を刷って、紙の傾き、文字や写真の濃度を確かめてそれから残りの九枚を取れる人。(中略)
「コピー上級」は、ちょっとした上司の依頼の紙にも(時間をかけずに)目を通し、(中略)内容についての関心を持ちながら印刷できる人。
こういった単純作業だからこそ人によって方法が異なり、そこで差ができるのだそうです。業務をやらされているだけでなく、コピーひとつとっても仕事をすることに対する意識は大きく変えられますね。
仕事の「信用」を生むためには?
上司や同僚から「信用」得るためにはどうしたらいいのでしょうか。先のコピー機の例と関連して、著者は次のように述べています。
その仕事を頼んだ人が期待したように仕事をするだけではなかなか得られるものではありません。そんな仕事の仕方があったのか、と頼んだ人が少し驚くような仕事をすることこそが〈信用〉というものに繋がっていきます。
信用を得るためには、期待以上の働きをする必要があります。期待通りにただ業務をこなすだけでは評価はされず、結果として単純な業務しか得られません。特に、新人であれば仕事に単純も複雑も関係なく、単純な仕事であってもさりげなく工夫を織りまぜて相手の期待を超えるような結果を出しましょう。
優秀な人材と、そうでない人材の違いは「努力」の違いではありませんでした。いくら努力しても結果が付いてこないと感じている人は、仕事に時間だけを費やすのではなく「考え」「工夫」をすることで目標を達成できるかもしれません。
今回は、本書の中から仕事に関係する「努力」についてのテーマを取り上げましたが、他にも「勉強」「就職」「家族」「ツイッター」などテーマが多岐にわたっており、芦田宏直氏の哲学的視点から述べられています。気になった方は、ぜひ手にとってみては?
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