身長の低い人は猜疑心が強く被害妄想に陥りやすいかも―。平均身長が決して高いとはいえない日本人にとって何とも気になる調査結果が英オクスフォード大により明らかになった。身長が精神に与える影響を調べようと、疑い深い傾向にあるとされた女性60人を対象に、1回目は実際の身長で、2回目は実際より25センチ低い身長で地下鉄乗車をバーチャル体験してもらった。その結果、多くの女性が身長の違いを認識しなかったにもかかわらず、身長が低い状態でのバーチャル体験時には劣等感などのネガティブな感情を抱き、さらには猜疑心が強まることがわかった。だからといって、今回の研究は身長が低い人みんなが被害妄想を抱きやすいと結論づけたいわけではない。調査は被害妄想の原因を探る研究の一環にあり、他人への過剰な不信感は自分自身に対するネガティブな感情から起こるもの、という論に通じるのだという。研究にあたったダニエル・フリーマン氏らは「自尊心が足りないことで、被害妄想的な考え方に陥る傾向にあることがこれまでの研究でわかっている」とし、さらに「程度の差はあるが、英国民の6人に1人が精神疾患を持っているとされている。今回の研究をパラノイア治療の改善に役立てたい」と話している。
