今回の地震による被災地状況の中で、もともと食べられる物が制限される幼いアレルギっ子達は、どうしているのだろう?ちゃんと食べられているだろうか?という心配をしていたのは私たちばかりではなく、医療従事者、アレルギっ子の親御さんや関連NPO団体の皆さん、すべてが感じている事でした。

それ故でしょうか、震災後は幼いアレルギッ子を持つお母さん達から、震災時対策としての食物アレルギーサインプレート(以下ALサインプレート)のお問合せや依頼を多数いただくようになりました。確かにこういう時にこそALサインプレートは食物アレルギーである事実と、何が食べられないかを伝える手段として重要な役割を果たすかもしれません。しかしながら、私達も想定していなかった大震災という状況下でのALサインプレートの配付と利用にはとまどいがありました。と言いますのも、みなさんの声に支えられてこれまでの4年間少しずつ進んできたALサインプレートですが、まだまだ、マタニティサインのように広く一般の方にご理解いただいて、周囲の方のサポートを受けられるまでには至っていません。被災当初はそのようなALサインプレートを混沌とした状況下で配付しご利用いただくことが、かえって現場での混乱を招くのではないかと心配しました。

その後メンバー一同で話し合いを重ねてきましたが、みんなの気持ちは同じでした。たとえ微力ではありますがやはり被災地の皆さんのお力になりたい、その思いにぶれはなく、何度も監修の先生や多くの方々のご意見をお聞きして、被災地応援メッセージを入れた専用のプレート集を制作させていただくことにしました。また、被災地では入手が難しいかもしれないと言う事で、このたびの配付はALサインプレートとカードホルダーをセットにしたものを準備しました。


食物アレルギーサインを広めるデザインプロジェクトの制作日記


被災地において、自宅を離れて慣れない場所での生活や今までとは違う環境での人間関係、そんな中で、言い出しにくいけれど、それでも伝えなくてはいけない幼い我が子の食物アレルギー。一度ならともかく、何度も繰り返し伝えるのは気が引ける・・・そんな時に、もしかしたら少しでもお役に立てるかもしれないことを心から願っています。「食物アレルギーサインプレート」は食物アレルギーの診断が下り除去食治療が必要な患児に医師からの配付することを原則とさせていただいています。しかしながらこのような被災地では、医療機関でしっかりと診断を受けられない状況も考え、悩んでおられる患者さんへ広く行き渡ることを優先して、必要に応じて必要な場面でご使用いただくことを目的に内容を改編して送付を行うことにしました。

被災地配付先(4月19日分初回)

岩手県八幡平町  赤坂こどもクリニック

仙台市青葉区  宮城県立こども病院総合診療科

仙台市宮城野区  森川小児科アレルギー科クリニック

仙台市宮城野区  仙台医療センター小児科

仙台市宮城野区  ヘルシーハット


「がんばれ東北アレルギっ子版・食物アレルギーサインプレート」は医師からの配付にこだわらず、被災地でお困りの食物アレルギーの乳幼児にお渡しするために仕様を変え、医師から配付している通常版と識別できるようにつくったものです。

東北地方の一日も早い復興と、東北の皆さまの健康を心からお祈り申し上げます。


食物アレルギーサインを広めるデザインプロジェクトの制作日記


食物アレルギーサインを広めるデザインプロジェクトの制作日記

地元の友人達の応援でパッキング。初回配付は600セットです。