Wアイクロストーク研修会

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また、Wアイクロストークに関しては300件以上のお問い合わせを頂いており、皆様のご期待に応えられるよう対策を考えました。後述させていただきます。

さて、5月1日、船橋市にある「訪問介護みかん」の定例会において、Wアイクロストークを実演させて頂きました。みかんさんは、難病ならばみかん、と言われるほどALSなどの難病の患者さんを多数みていらっしゃる事業所です。定例会には、社長の大山さんの素晴らしい理念のもと働いている介護士さんたちが参加していたため、皆さん真剣に実践してくださいました。
まず驚かれたのは、5種類の手法があるということ。基本ルールが同一でありながら、症状に合わせて選べるのは、やはり利点ですね。
5種類とも一人ずつ実践して頂きました。皆さんから質問してもらい、私が答えるのをお一人がWアイクロストークで読み取る形で行いました。皆さん私的な質問ばかりするものですから、恥ずかしいやら答えにくいやらで困りましたが、楽しく会話できたのは良かったです。やはり皆さん始めは戸惑うのですが、文字が進むにつれてやり方が分かり、コツを掴んでいくんですよね。5種類共に実践可能であることが分かりました。
逆に課題も見えてきました。皆さんのお話によると、患者さんの多くは文字盤すら使わず口パクだそうです。そういう方たちに、いかに会話できることが楽しいか思い起こして頂き、会話したいと自ら前を向いてもらえるか。これは介護士さんだけで解決できる問題ではありません。伝えたいのに伝わらず、いつしか伝えることを諦めてしまった方は少なくないはずです。やはりご家族や関わる医療福祉従事者の皆さんが一丸となり、会話できる環境を整えることこそ大切であり、それが生きる希望へと繋がるのではないか、と感じました。

そんなことを考えながら帰宅してみると、300件を超えるお問い合わせがあったわけです。しかも1番多かったのは訪問看護師さんでした。訪問介護士さんも多いです。在宅の現場から声が上がっているのは嬉しいですね。
まだ完全ではないですが、皆さんの患者さんとお話したいという熱意にお応えして、Wアイクロストーク研修会を開始したいと思います。私が行ける範囲内となってしまうのは申し訳ないのですが、日程さえ合えば参上致します。我が家まで来て頂けると、とても助かります。料金は資料代としてお一人1000円(当事者の方及びご家族は無料)、かかった交通費を頂かせて下さい。お問い合わせは
smileandhope2017@yahoo.co.jp
までメールでお願いします。

このWアイクロストークは、ちょうど一年前、私がバイパップのマスクを着け始めた頃に考案しました。開発に携わってきたのは、私が大学時代に作った医療福祉系サークル「かぼすの会」のOBたちです。開発当初、私は彼らにこう言いました。「言いたいことが伝わらない時は遠慮なく怒らせてもらう。伝わらないことの苦しみを知らずして新しい手法は生み出せないから」と。案の定何度も私の怒りに触れ、彼らは泣きながら作り上げてくれました。「読み取れないことが悔しい。でもそう思っている人はたくさんいるはずだし、伝えられずに苦しんでいる人も多いに違いない。このWアイクロストークを完成させることには大きな意義がある」と彼らはいつも言ってくれました。私一人では到底作り上げることはできませんでした。Wアイクロストークは、仕事も大変なのに休み返上で頑張ってくれた後輩たちの涙と努力の結晶なんです。私は後輩たちを誇りに思います。

勘違いされては困るのが、我々はこれまでの文字盤や口文字などのコミュニケーション方法を否定しているわけではないということです。
我々は被災地支援を通して災害時の現実というものを学ばせて頂きました。コミュニケーションを取れないことがどれほど悲劇を生んできたか知っているからこそ、誰もが使える普遍的なルールに基づいたコミュニケーション方法を普及させることが急務なのだと悟っているのです。今の日本ではいつどこで大災害が起きてもおかしくないですから。

皆様、難病は誰にでも起こり得る病気です。だからこそ、医療福祉従事者だけでなく、多くの方々に知って頂きたいです。
我々はこれからも、誰もが安心して暮らせる社会を目指して活動していきます。
ご支援の程よろしくお願い致します。