521号週刊ALS患者のひとりごと 2020年9月15日

発行 佐々木公一  042-302-9444 hamu-s@jcom.home.ne.jp

 

福島応援 on song再開!101回目! 呼びかけ人 上村明子

 

 東日本大震災からちょうど9年を迎えた今年の3月11日、もうコロナ禍は始まっており、東京都の非常事態宣言が出ておりました。が、しかし、福島応援Onsongの街頭行動を中止にする気持ちは全くありませんでした。この日は、暑くても寒くても大雨でも、毎月11日に欠かさずやってきて100回目を迎えた日でした。

 

 例年、3月11日はこの府中けやき通りでも多くの団体が取り組み、ステージも設けられ、2時45分に黙祷するときは、けやき通り一帯が大きく一つの空気に包まれたものでした。ところがこの日は私たちのみでした。いつもよりたくさんの方々が来てくださり、一人一人の間を開けて歩道の両側に立ちましたから、あたかも大きな楕円を作っているようでした。すぐそばで削岩機を使って道路工事中でしたが、私たちが歌い始めると、終わるまで音を立てないようにする旨申し出てくださいました。

 

 このように100回目を行なった私たちですが、それ以降、「三密(密集、密閉、密着)」を避けることが新型コロナ対策の指標となり、「自粛を」という掛け声によって、あたかも自分たちで主体的に決めたような感じにされて、どんどん、すべてのイベント、コンサートが中止となっていき、私たちもとうとうその波に飲み込まれるように、4月の街頭行動を中止いたしました。実際、高齢者や、障害者や、感染に注意しなければならないメンバ—を多く持つ私たちは、中止にせざるを得ませんでした。

 

 コロナの医療従事者に防護服が必要だということで、原発労働者の分が間に合わなくなり、 ビニール のカッパを重ねて代用しているとか、悲惨な話が漏れ聞こえてまいりました。安倍首相が、8月28日、健康上の理由から辞任しましたが、7年という長い任期中、一番ないがしろにされ続けたのが原発問題でした。コロナは一向に終息する様子がなく、「歌う」という行為が、最も飛沫が飛び感染につながるものであるゆえに禁じられるという、およそ考えてもみなかった展開となりました。季節の歌、懐かしい歌を私たちが歌い、道ゆく人がつい口ずさむ、アンパンマンの歌を聴きいってくれる小さな子供、僕たちも歌いたい、と、飛び入りでマイクを握ってくれた高校生、、、あの日々は簡単に戻りそうにありません。 6月から? 7月から? 9月なら!、という憶測も虚しく、事態は終息しそうもありません。

 

 そこで、このような中でもできることをやっていこうと、毎月街頭行動の時にお渡ししていたようなニュースを復活させ、いままでOnsongに関わってくださった方々に読んでいただこう、ということになりました。どのくらいのペースで出して行けるかわかりませんが、皆様からもいろんなお話を聞かせていただいたり、学びと交流の場になれば良いなと思います。

 あとがき 4,5,6,7,8月と休みを余儀なくされた福島応援 on song、今後も厳しいですが、みなさんのお知恵もお借りしながら頑張ります。どうぞよろしくお願いします。