ロシアン・ダイアリー―暗殺された女性記者の取材手帳/アンナ・ポリトコフスカヤ
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お盆休みも今日で終わり~(T_T)

お盆中は、旦那サンとうちの実家に行ったり

なんだりであっという間に終ってしまった。。


外はアホみたいに暑いし、

どこにも遊びにも行けなかったので

時間の空いた間に本でも読むことに。


2006年10月、自宅アパートにて凶弾に倒れた

アンナ・ポリトコフスカヤの最後の手記となった

ロシアン・ダイアリー。


彼女のこれまでの作品である

プーチニズムやチェチェンやめられない戦争

と違い、彼女の取材手記をまとめてあるので

彼女の日記を読んでいるような感覚で読めた。


この本を読み進めて行くにあたり、

本書の序文に書かれていた

「これまで生きてこられたことのほうが

奇跡に近い。」

という一文には強く納得してしまった。

これほどまでにプーチン政権を批判し

ロシアの膿をさらけ出したアンナが

ここまで生きてこられたほうが奇跡である。


ロシア国家から完全に見捨てられた弱者達、

チェチェン難民、ベスラン学校事件の遺族、

モスクワ劇場の占拠事件の遺族らが

ジャーナリストである彼女に救いを求める。

いちジャーナリストである彼女にしか

救いを求める先がないという現状・・・


本当に、この人の作品を読むたびに

暗黒大国ロシアの実態を知り恐ろしくなる。


自らも何回かの脅迫、殺人未遂、そして最後には

凶弾に倒れたジャーナリスト、アンナの遺作品を

ぜひとも多くの人にご一読いただきたいです。