EUの非公式財務相理事会 | アルプス投資顧問 相場観&スイングトレード情報

EUの非公式財務相理事会

EUの非公式財務相理事会が17日閉幕。ギリシャの破綻懸念が高まる中、対応策が注目されたが、前日のユーロ圏財務相会合で、10月上旬までに80億ユーロを追加融資する方向で一致し、市場の最低限の期待に応えたが、意思決定にも危機解決にも時間がかかるとの基本認識で事態に臨んでおり、時に悠長に見える欧州流の対応に、今後も世界中がやきもきさせられそうだ。


ギリシャ危機の再燃は2度目ですが、今回はイタリアにも信用不安が波及し始め、ドイツなど支援側の負担疲れは色濃い。内輪もめの間にスペインなども危機にのみ込まれかねない事態に発展。対応の遅れにしびれを切らした米国は、ガイトナー財務長官が当地での理事会に乗り込んで警鐘を鳴らしたが、経済のファンダメンタルズが悪い米国の忠告を受けるのは奇妙な話だ、米国の格付け会社が不当にユーロ圏諸国の国債を格下げし、危機が助長されたという反発だった。


現在はまだ1万1500ドル~1万900ドルの横ばい波動継続につき、今週は下押す展開が予想されます。FOMCや上記重要会合もございますので、全体相場連動株は全てを見てからで十分。まだ今週も全体相場の影響を受けない個別物色銘柄の押し目を丹念に拾って行きましょう。