秋アニメも気になるのがいくつかありました。

軽く感想など記したいと思います。(順不同)

 

・SSSS.GRIDMAN

ある日目覚めたら記憶喪失になっていた高校生・裕太。彼はリサイクルショップの古いパソコン画面に現れたグリッドマンというヒーローと出会う。そして街や高校が怪獣に蹂躙され、裕太はグリッドマンと戦いを始める。

「電光超人グリッドマン」をベースとした新作アニメで今季かなり話題作。アクションは変身ヒーロー・怪獣・巨大ロボの王道をいくてんこ盛りで、キャラは立花とアカネという美少女二人がとても可愛いという、ツボを押さえまくった作品。不思議な世界の謎解き風なストーリー仕立てで飽きさせず、特撮版を見ていない自分でも普通にすごく面白かった。1月からBS11でリピートがあるようなので、また見るかも。

 

・色づく世界の明日から

60年先の未来から祖母の魔法によって現代にやってきた少女・瞳美。彼女の見る世界はすべてがモノクローム。しかし同じ高校の少年・唯翔の描く絵は色づいて見えた。若き日の祖母・琥珀や部活仲間と少しずつ打ち解けていくが・・・

自分的には今季イチ押しの作品。何より色彩の表現演出が素晴らしいのと、登場人物の心理描写や表情が事細かに描かれていてどっぷり感情移入した。フライさん原案のキャラクターデザインも物語と合っていた(しかもめちゃ可愛い)。主題歌のハルカトミユキの「17才」も素敵。


・転生したらスライムだった件

サラリーマン三上悟は路上で通り魔に刺され死亡・・・のあと異世界でスライムとして転生する。名はリムル。魔力とスキルを蓄えた彼は仲間の種族を増やし、異種族がともに住まう国を作り守ろうとする。

話がとにかく面白い。リムルの台詞がことごとくかっこいいし、ハンパない強さにスカッとする。第1クール終了で後半戦が楽しみ。TRUEさんのED主題歌「Another colony」も勢いのある歌ですごくいい。後半では挿入歌がありそうなのでこれも期待。

 

・宇宙戦艦ヤマト2202

ガミラス戦争から3年、ヤマトが持ち帰ったコスモリバースシステムで復興した地球は、時間断層工場で戦艦を増産、軍拡の道を歩んでいた。新たな敵ガトランティスとの全面戦争、コスモウェーブによる謎の精神波の送り主テレサ、そしてデスラー総統。それらの待つ宇宙へヤマトは再び発進する。

1978年の「さらば宇宙戦艦ヤマト」「宇宙戦艦ヤマト2」をベースに新たな設定とストーリーで現代に甦らせた作品。旧作のオマージュも交えつつ、大胆に、時にぶっ飛ぶくらいの展開でファンの間でも賛否両論。旧作からずっと全作品に付き合ってきた自分としては、今さらぶっ飛び展開くらいでとくに動じることはなく(笑)、存分に楽しんでいる。燃えるシーンも多く、特に第13話の波動砲の決意は盛り上がった。宮川彬良さんの新音楽もとてもよくて盛り上がりに拍車をかけている。映画館の先行上映も進んでおり、全七章中六章までが公開済みで七章は来年3月。テレビは年内は四章の後半まで。並行して楽しめる。惜しむらくは放送テレビ局が東名阪の3局しかないこと。後追いでいいので増えてほしい。

 

・RErideD -刻越えのデリダ-

自律型アンドロイドの開発者デリダはその欠陥に気づき上申するが隠蔽される。さらに謎の部隊に追われ、冷凍睡眠装置で難を逃れるが、目覚めたときそこは10年後、アンドロイドとの戦争状態になっていた。デリダは歴史を修復すべく、かつて生き別れた少女マージュを探すとともに、過去に干渉を試みる。

タイムリープものは結構流行りといえるが本作はハードな物語。しかし物語の展開が遅くて、状況説明の台詞が多いし戦闘も含めて同じような場面の繰り返しに思えて中盤少し退屈に。絵ももう一息。石川由依さんが演じた少女アンジュは出番が少ないものの最終回で大事なメッセージを伝えてくれた。

 

・アイカツフレンズ!

アイドル学園中等部の友希あいねと湊みおの二人はフレンズユニット「ピュアパレット」を結成、先輩である「ラブミーティア」を超えるべく日夜アイドル活動に励む。

春に始まって3クール目。小難しい理屈抜きで楽しめていい。シリーズの無印の頃から3DCGには注目していたが進歩がすごい。特に輪郭が光に包まれたような表現がとても緻密になった。(無印でもときどきすごい表現はあった) また手書きパートでも例えば第31話の活動再開のシーンなんかはものすごい丁寧さで、要所要所で気合いが入っていて好感。

 

・その他

アニメではないが朝ドラの再放送で「べっぴんさん」を視聴中。最近注目の芳根京子さんが主演だったので見始めたが、ビジネスの基本に大事なこととか、夫婦ってなんだろうとかいろいろと面白いテーマが多い。この密度とテンションで一年分やるって朝ドラも大変だなあと思った。

 

こんなところです。

最近はアクションものでもブラッディなのは敬遠しがちで、特に時代劇や異世界ものでそういうのは見ていません。

冬アニメは見たい作品が少なそうなので、時間があれば円盤や配信で見ていなかったのも見てみようと思います。

 

永瀬千裕さんが出演した舞台「ら・ら・ら・ららんど ~天使っぽい君にラブ・ソングを~ 再演!?」を観てきました。

脚本・演出は「ダレンジャーズ」の江戸川崇さん。劇場は近年よく行く西新宿の「新宿村LIVE」。

 

▲パンフレットと永瀬さんのブロマイド。ブロマイドの衣装は舞台と同じです。

 

このお芝居の初演は2017年で、脚本を新たにして歌も増やしての再演です。某映画と似たタイトルですが内容は全く関係ありません(笑)。


とあるクリニック(LALALA CLINICというらしい)で昏睡状態の少女・相沢美亜(演:井上理香子さん)を目覚めさせるために、医師の北島陸(演:佐藤弘樹さん)は「トランスなんとかオペレーションシステム」といういかにもうさん臭い装置を使って、美亜の恋人・桜井空(演:中谷智昭さん)を美亜の精神世界へ送り込み、目覚めない原因を探ろうとする・・・という、導入からハチャメチャ展開なコメディーミュージカル。

 

ミュージカルなので歌はたっぷりで、始まって間もなく全員でノリのいい歌とダンス!これがみなさん超うまい。昏睡のはずの美亜までもが元気に踊ってしまうという(笑)。要所要所で歌が入って楽しいです。

 

美亜の精神世界では喜怒哀楽の感情がなくなり心の扉が閉ざされ、闇=ダークネス(演:湯川尚樹さん)に支配されようとしていた。このままだと命が危ない。しかし喜怒哀楽の四つの感情を見つけられれば、闇を打ち破り心の扉を開くことができる。美亜のために空の戦いが始まる。その過程で美亜の過去と気持ちを知り、美亜を理解していく空。そしてダークネスとの最終決戦に挑む。

 

ストレートにお話を書けばこんな感じでヒーローアクションものの王道のようですが、そこはそれ、全編にわたってギャグとコメディのオンパレードで会場は爆笑の連発。特に仮面の男(ハッピー。演:宮崎篤臣さん)やミッ○ーマウスっぽい服を着た謎の男・三木くん(演:原野正章さん)は、出てくるとそのおかしな言動で必ず笑いを誘います。

 

主要キャストは

栗原大河さん

関谷真由さん

品田セシルさん

一洸さん

伽代子さんの面々。

皆さん芸達者で、ほとんどが精神世界のキャラと現実世界の回想シーンの人物の二役を演じていました。そこもあえて逆手にとって笑いにつなげる巧みさ。江戸川さんのセンスが光ります。あとアンサンブルのダンスも上手かった。

 

そんな中で永瀬千裕さんは、美亜の悲しみの感情の「サッド」と、空の元カノの「天野有希」の二役。これがまた複雑な配役で、最初は超突き抜けて明っかるく登場した有希は、空の気持ちがだんだん美亜に傾くのを感じて身を引き、最後に旅立つ前に空に伝えてと美亜に頼むが、美亜はそれを伝えなかった。そのことが美亜の重荷となり、その悲しみの感情がサッド、という関係。

 

以前に演じた「ダレンジャーズ」のお茶の上ひろみという明るい博士の役をさらに(空回りするくらいに)突き抜けさせる一方、悲しみの感情としての切なさも表現。このあたりの振れ幅がとても上手いなあと思って見応えがありました。そのクライマックスで井上さん(ここでは愛の感情の「ラブ」)とデュエットの歌、そしてダンス!これが圧巻。このところ出演作では歌がなかったり、あったとしても劇中で歌って失敗する役だったりでしたが久々に本領発揮です。いい声でした。そしてダンス、優雅で美しかったです。(このシーンでDVD購入を決めました(笑)) 最近の永瀬さんは可愛いのはもちろんですが、綺麗になったなあと思います。

それにしても、二人の歌が盛り上がっている後ろで三木くんが邪魔する邪魔する(笑)。うざすぎるのがまた楽しかったです。

 

物語は二転三転したものの最後は闇を倒して大団円。たっぷり笑ったので、見終えて何ともすっきりするお芝居でした。

今回はパワーアップ再演とのこと、ぜひさらに再々演も期待したいところです。

皆さんお疲れ様でした!


永瀬さんは年明け1月13〜14日に朗読劇「NO TRAVEL, NO LIFE」、2月にはまた江戸川さんの「ネーチャンズ☆8」の出演が控えています。

「NO TRAVEL」は同じ事務所から今回も共演した栗原さんと、野本ほたるさんも出演。初の朗読劇に挑戦です。

「ネーチャンズ」は江戸川さんだし題名からして面白さが保証されたようなもの。楽しみです。

両方ともがんばってほしいです!


劇団ひまわりのシアター代官山プロデュースの舞台「ロミオとジュリエット」を観てきました。

昨年の「十二夜」に続いて、脚本演出に栗田芳宏氏、翻訳・スーパーバイザーに松岡和子氏を迎えてのシェイクスピア劇の上演です。

劇場は恵比寿西の劇団ひまわりのシアター代官山。

 

「ロミオとジュリエット」は、争い続ける二つの家の間で運命に翻弄される恋人たちの悲劇を描いたシェイクスピアの戯曲。

栗田・松岡コンビのシェイクスピアの解釈と演出は昨年の「十二夜」で存分に味わい、楽しめるのは保証付き。

 

キャストチームがA/B/C/Dの四つあり、うちA/Bはロミオに栗原大河さん/岡直樹さん、ジュリエットに山下聖良さん/牧田優希さんの若手で固めます。

一方のC/Dは、ジュリエットの永瀬千裕さんはいいとして、ロミオがなんと栗田さん!61歳のロミオ(笑)。十二夜の時はトービー役を渋い声で粋に演じましたが、ジュリエットが一目で恋してしまうロミオが全く想像できません。今回はCチームを二回観ました。

 

(以降、ストーリーに触れます。が、あまりに有名な話なので細かい話より公演の感想を書きます)

 

お話は、14世紀のイタリア・ヴェローナ。憎しみ合う二つの家、モンタギュー家とキャピュレット家。その若い衆同士のいざこざから始まります。キャピュレット家では娘のジュリエットと婿候補のパリス伯爵を引き合わせる目的で仮面パーティーを開催。そこにモンタギュー家のロミオと友人達が紛れ込む。元々ロミオは別の女性に惚れていたはずが、ジュリエットを見て一目惚れ。そしてジュリエットも。二人は相手が誰とも分からぬまま愛の口づけを交わす。そしてパーティーの後、二人はそれぞれが憎むべき相手の家の人間と知る。運命の皮肉に二人の苦悩と悲劇が始まる・・・という流れ。

 

序盤ではこのパーティーでの二人の出会いと、その直後に二人がバルコニーの上と下で再会する場面が盛り上がりどころ。そこに至るまでに、ロミオは熱情あふれる青年、ジュリエットはまだ何も知らない少女、と描かれます。

ここでその栗田さんのロミオ、風貌はいつもの栗田さんのまま、長い髭に整えていない髪(笑)。しかし圧倒的なテンションとダミ声で演ずるのは切れ者のロミオそのもの。


自分は日頃、舞台上にいるのが役者(の誰々)ではなく登場人物そのものと感じさせるのが優れた芝居だと思っていますが、まさにそれ。すぐに風貌は気にならなく(?)なりました。

役者の演技だと感じさせない点は永瀬さんも同じ。これまでの舞台でも、演じているのは永瀬さんなのにその役の人物がそこにいるように感じていました。今回もごく自然にジュリエットになりきっていたのは見事です。


パーティーで二人が出会ってから口づけを交わすまでは他の人々はストップモーション。瞬間的に恋に落ちたことが分かります。

バルコニーではジュリエットの独白をたまたま下にいたロミオが聞いてしまい、互いの気持ちを知るいいシーンでした。

この辺の二人がとても情熱的で、想いがあふれてどうしようもない感じが出てました。


なお、ジュリエットはパーティーでパリス伯爵とダンスを踊ります。これも非常に上手くて美しかったです。

 

二人は親に秘密のまま教会で夫婦に。しかしその直後に両家の若い衆のいざこざがあり、ロミオは止めに入るが親友を殺されてしまう。逆上したロミオは仇であるキャピュレット夫人の甥を逆に殺してしまう。それを知った大公はロミオにヴェローナからの追放を宣告。ジュリエットとの別れで悲嘆に暮れるロミオ、そしてジュリエットも悲しみの中、伯爵との縁談を親から持ちかけられる。陰ながら二人の支えとなっている神父は、ロミオにヴェローナから出るよう諭す一方、ジュリエットには仮死薬による命懸けの脱出行を提案。ジュリエットはその決行を決意するが・・・という展開で、結末はおそらくご存知の通りの悲劇です。

 

見応えがあった点としては、まず若い衆のいざこざ。剣での争いで、持つのは金属パイプ。交わすと金属音が迫力あります。一つ間違えば怪我をしそうなところ、見事な殺陣でした。

それからロミオ、ジュリエットそれぞれの感情のフレキシブルさ。恋に酔っていた幸せの絶頂から絶望のどん底へと容赦なく落とされます。

特にジュリエットが素晴らしい。恥じらう乙女から愛を知る女性への成長を横とするならば、心情の上がり下がりは縦。ロミオからの便りを待ち焦がれる笑顔から、乳母に暴言を吐くほどの激情をぶちまけるところまで、その複雑な変化は見事というほかありませんでした。毎度ながら永瀬さんの幅広い演技力には感心させられます。

 

ちなみに乳母を演じた望月寛子さん、おしゃべりな割には言いたいこと(そして相手が聞きたいこと)をズバッと言えないもどかしい感じをコミカルに演じていました。またキャピュレット夫人を演じた村田志織さん、美しく凜とした夫人が素敵で、娘のジュリエットに毅然として諭すところなどで芝居が引き締まっていました。この二人にキャピュレット役の鈴村近雄さんを加えたシーンではコメディタッチが多く、重い話の中で少し和らげてくれました。

ジュリエットは恋の成就のために仮死になりますが、死んだ(実は仮死だが分からない)ジュリエットを前にした夫人や乳母の悲しむさまを見ると、年端も行かぬ少女とはいえ身勝手で罪深いことではあるなあと思いました。

 

ラスト、ロミオの死のシーンは毒の回りの早さと苦しさで真に迫っていました。しかしそれ以上に、その後目覚めたジュリエットが、隣で息絶えているロミオを恐る恐る振り向くところ、その表情が何ともすごい。本来は目覚めたら幸せが待っているはずだったところが、いきなり恋人の死に直面して奈落の底へ。怖いくらいにリアル。そして止めどない悲しみは死の決意へ。盃にも唇にも毒は残っておらず、ロミオが持っていた短剣で自分の胸をひと突きに。ジュリエットが哀れ過ぎるクライマックスでした。

ラストは両家の当主と夫人が大公に諭されますが、二人は折り重なったまま還らず、幕が下ります。

 考えてみれば二人とも真相を知らず誤解したまま死を迎えるので、切なすぎる悲劇です。


カーテンコールで出演者が挨拶。最後に舞台上段にロミオとジュリエットが登場し、二人が天国で結ばれたかのようなイメージを持たせてくれました。

 

C組の二回目と千穐楽を見て、二回目も良かったけれど千穐楽の方がより感情がストレートに伝わってきてさらに良かった気がします。公演期間は7日間あるものの各チームは二回か三回しかないのは少しもったいないかも。でもお芝居としては非常に満足度の高いものでした。

 

キャストの皆様は本当にお疲れさまでした。

昨年の十二夜に続いてシェイクスピア劇にもだいぶ親しみが出てきたので、このシリーズは来年も栗田カンパニーでやってほしいです。次は「夏の夜の夢」をお願いしたいですね。パック役は永瀬さんで、ぜひとも!