雪一面 中に湧き出る黒煙 汽笛を添えし墨の絵なりたむ

その昔
毎年この時期には
福島県
磐越西線の
蒸気機関車列車自主防災警戒に
出掛けたものです。

遠くまで続く
雪の降り注ぐ空
その中を
「墨」のごとく
蒸気機関車が
また「墨」を染め出して
走って行くのですが

そんな風情は
過去となった今だからこそ
短歌にも出来るものでございます。

現場は熱気と殺気と・・・

そして
会津人の優しい心遣いが
冷え切った五体に染みた
そんな
水墨画の記憶です。

二月四日 陰暦白一月二日