時紡ぐ 皺を重ねしますらおの 残せるものに風を伺う

 残念な情報が立て続けに入って参りまして
 安房守義将
 今までこんなに暗鬱となりました事は
 ございません

 一々を書き連ねる事は避けますが
 ただ一点。

 まさに無数の先達とも言える先輩達が
 黙々と築き上げて参りました
 技術
 精神
 伝統
 そんなものが
 全く瞬く間に崩壊してしまう危機を
 心ならずも噛み締めております

 ただ
 落ち込んでいただけでは
 それこそ
 既に霊山に旅立たれた先輩達のお叱りは必至でございますので
 この暗鬱を取り払う策を
 先輩達が遺してくれましたる多々から
 窺い知れないかと
 探しております

 その肝心は
 先達の皆がそうした様に
「滅私奉公」
 公
 つまり子々孫々に継承・後継すべき技術・精神を
 現実の形と成して行く・・・
 それも
 我が利を殺して

 そんな先輩達に出会えた事の感謝と
 それ故に生ずる苦悩に喘ぐ我が業の深さ
 全く以って
 逃げてしまえるなれば
 こんな楽こそ無いのでしょうが
 そこで逃げれば
 生きている意味も価値もござんせん程のモンでございます。

 ま
 所詮
 小生なんぞ
 大したモンじゃ無ぇんですよ
 しかし
 その成すべき道
 護るべきものは
 天下に恥じる事など無い程の大肝心でございます。

 いや
 辛いモンです。