昔歌った合唱コンクールの歌 ブログネタ:昔歌った合唱コンクールの歌 参加中
正式な題名は
混声合唱とオーケストラのためのカンタータ「土の歌」

第七楽章「大地讃頌」

と書くと解らない方も多いのでは・・・
歌い出しが
「母なる大地の懐に♪」

大木惇夫氏が作詞
佐藤眞氏作曲
の名曲です。

昭和37年に作られたこの曲と
小生が出会いましたのは
松戸市河原塚中学校に
新設転校した春のことでございます。

この学校の音楽教師は
もともと
松戸第六中学校に居た
元オペラをかじられた方だとか・・・

この先生に
コーラスと共に
合唱指揮のコツを教わりました。

松戸六中は
ウイングオーケストラを抱えた処で
欧州への演奏旅行
なんて豪快なことも
やっていた学校です。

この頃
小生がとても魅力に感じたもう一つの曲が
「木琴」(作詞・金井直氏/作曲・岩河三郎氏)

「歌は人を感動させて本物。」

この先生は常々仰っておられました。

小生が
「素人の歌で泣く」
と言う事を体現したのはその数年後で
某市の音楽祭イベントに
押し掛けボランティアとして参加して
そこで聞いた
「木琴」
でした。

聞けば
東京大空襲の被災体験者を学校へ呼んで
合唱部員全員でその話を聞き
その
「心の震え」

歌にしたのだそうです。

学校音楽コンクール
なんてのがございまして
時折
まぁ
聞いたりするものですが
これは
担当の先生が趣味なのか意地なのか見栄なのか
小手先の技術にばかり眼を向けて
歌そのものの本来の姿なり「存在の使命」を忘れていらっしゃる

感じることが多いのです。
それは
二十年程前からですが・・・

なので
自分達の部隊の技量に比較して
高度な技術が不可欠な選曲をして
結果として
総崩れ・・・・

それで
かの河中の先生の言葉が
ついつい
浮かぶのです・・・

「簡単な歌、オーソドックスな歌ほど難しいぞ、でもそれで感動させられたら、これは本物の本物。」

「大地讃頌」

学校のコーラス曲としては
オーソドックスな部類ですが
実に困難な曲でして・・・・
特に
プレス(息継ぎ)が
パート毎で違ったり一緒だったりペースなんてまるで違う。

更に
感情の鷹揚は
この
「プレス前後」

ポイントが参りますので
全体のバランスをキッチリと「監視」しながらでございませんと
全く
「土の民たる我等の感謝の心は異体同心なり」
と言う
歌の文底にある本意本題が
聞かせられないものになってしまうのですね。

コーラスで何がポイントと言えば
「消え行く」
ってのが一番難しい。

一緒に大声張り上げるのは
合唱で無くとも
出来る芸当ですが
一緒に歌声が
「消え行く」
のは
大変に困難です。

歌い手の
声質と
体質と
発音の特性を
良く良く掌握して
パート振り分けしませんと
バランスなんか保てません。
この曲は
殊に繊細な
そんな
「消え行く」

「すーっと現れる」

「ドンと出る」

混在しております曲ですから・・・

とにかくも
この曲で
合唱と
合唱指揮の
面白さと
歌を歌う事の深遠にして困難なる事を
教えて貰いました。

その人生に於ける
一大発見を教えて下さった
三芳先生
小生は今も深く深く深く感謝し
そして
御冥福と回向を
御祈念申し上げております。