ブログネタ:着てみたい制服は?
参加中日本国有鉄道には実に数多くの「制服」も存在致しました。
駅員さんや車掌さんのシングルジャケット形態の「営業職用」、
これには合服と夏のスボン・シャツ、そして開襟シャツ。
これが大きな駅の駅長さんや助役さんになるとダブルジャケット形態になりまして、
夏には麻のジャケット・スボン・白エナメル靴。
更に帽子には白い日除けが付きまして、腹に輝く司法警察員章と共にダンディなものでした。
乗客専務車掌さんや車掌長さんもこのダブルの「指定職」制服の方が多くございました。
この他、
保線や電力・検修など職場では「技術職用」と言われたジャンパー形態のものになり、
これには小判型とも言われました略帽が付きまして、
長靴状安全靴とセットで「働く男」の空気を漂わせたものです。
運転士さんは「技術職」制服のジャケットをベースとして背中にベルト状飾りが付いておりました。
更に指導運転士さんや機関士さんは略帽に黒いリボンの付いたものとなりまして、
プライドの高さと重さが滲み出ておりました。
国鉄には独自の警察組織がございまして、
その鉄道公安官にも独特のデザインがありました。
更に青函などの船舶職員も「運航・事務・機関・甲板」と各々まぁ格好の良い制服がございました。
実は国鉄総裁にも制服が支給されたのですが、
小樽築港機関区長も経験された車両技師の下山定則総裁や
国鉄制服の制定にこだわった後藤新平鉄道大臣の弟子となる経理畑出身の十河信二総裁と、
「トンネル松」こと隧道技術の大家・藤井松太郎総裁くらいしか
試着すらしなかったとか。
さて。
小生が国鉄上野駅学生助勤としてスタートした初日の昭和55年05月02日午後。
上野駅大会議室に集められました学生達に当時の改札助役さんがこんな講義をして下さいました。
「国鉄の制服には三つの動輪が付いている。これは私達国鉄マンは、御客様の生命・身体・時間をお約束通りに運びますと言う誇りと誓いの象徴なんだ。」
この動輪の精神は15歳・高校一年生の小生には衝撃的でして、
以来、哲学にも相成りました。
先人の築いて来た誇りと誓い。
制服一つにもそんな精神が込められているのです。
ちなみに警察官の制服にも最低三つの星がありまして、
それは警察法第二条の「国民の生命・身体・財産を守る」と言う根本精神を表しているのだとか。
小生は何と申しましても「指定職」駅長さん達のあのダブル制服・・・
それも夏の麻で出来た白いのに憧れました。
が・・・
実際には駅長さんや助役さんクラスになりますと、
官給品など普段から着ていると貧乏臭いとか言われるとかで、
皆様オーダーメードで作られたそうです。
そして。
私ども特定非営利活動法人交通文化連盟にも制服がございます。
それは鉄道輸送警備隊と申しますボランティアセキュリティシステム部隊のものなのですが、
そもそもが独立性の高い組織として長く北海道鉄道研究会に管轄されていたもので・・・
これがC623機支援の自分達の出来得る姿勢だったものですが、
考えますると何時の間に27年の歴史なものですから・・・
不思議と言えば不思議です。
NPOの中の組織なのに、
別に規程が存在しますからネェ。
そして・・・
ウチの会費支払免除となる特定準会員、
一般的にボランティア専任ボランティアさんは、
全員がこの警備隊の所属になります。
これは「現場は警備隊が運営する」と言うシキタリに基づくものですが、
勿論全員が警備現場に出されるものではございません。
で・・・
第二十九条 隊員は任務に際しては所定の制服・制帽等を着用するものとする。但し執行幕僚長が別に指示したる場合はこの限りでは無い。
二、制服・制帽に於ては、鉄道輸送警備隊の任務は広く一般市民に接し、その鉄道等公共交通機関の利用を促進し或は市民に安全明朗な地域社会の実現を目指すもので、一般市民が畏怖し或は不安を覚え、若しくは嫌悪の感情を抱くものであってはならない。(別記・所謂アーミー調等の陸軍戦闘服等は著しく市民に畏怖と不安を与える虞れがあり、また動き易い分厳正な執務遂行とは受取られないので、これらに類するものは厳禁とする。)
三、制服に於ては接客に適応したものとする。
四 正当な理由無く着用・装備を拒否した場合は任務停止並びに罷免の処分とする。
と言うものでして、
ウチの外勤=現場活動では原則として制服着用となっております。
正式の制服はダブルジャケットにワイシャツ・ネクタイと制帽。
夏は略服です。
と言う規程までございます。
もっともこれを勝手に着て歩く事などしませんが・・・
暑いし・・・
装備品重いし・・・
それで警備隊第三業務隊(北総新選組)は本隊とは別に制服がございまして、
それは「隊長が制定」となっております。
新選組流山本陣関係の観光案内が主任務なので、
このチームは「和装」が制服。
模造の大小も槍も「演出上装備」となっておりますから、
公道や公の場所で抜き身を振り回す事はそれこそ御法度。
この「演出上装備」も、
指揮官(階級第六職主任以上の指揮者)が居ないと装備出来無い事としてあります。
そして襦袢・袴・帯などは弊連盟の管理物。
羽織は流山市所管のものを商工会を経由して無償貸与として貰っております。
普通羽織には文字など入れない(家紋は入っても・・・)ものですが、
これは「流山」の宣伝と言う意味合いで、
一種パブとしてタイアップ着用しているものです。
なので・・・
個人が私的にその権限の管理・遂行を伴わない「コスプレ」とは、
違うのです。
これをコスプレと言うならば、
法制上権利の本当は無い警備員の制服制帽もコスプレになってしまいます。(警備業法には着用義務の記載は無い)
ただ・・・
この第三隊装備品は他部隊のものと違ってこの任務でしか使えない事から、
寄付や古着屋さんから買い集めて経費を圧縮したもので、
羽織を除くと統一性はございません。
公式には千葉県からも流山市からも寄付も助成も補助も無く、
有志の皆様からの寄付金と、
メンバーの持ち出しと、
わずかな連盟の地域部予算で、
細々と・・・
まぁ他所のパレードなどでも「コスプレ」の新選組が居りますもので、
ごちゃ混ぜに見られてしまうのでしょうが、
こちらは「任務」。
駄洒落や趣味と違うんですぜ。
本気で駆け回り、
動き、
時には徹夜ですよ。
一切ノーギャラで公休・有給休暇使ってね。
更に幹部に怒鳴られて、
褒められる事すらありません。
しかし平成十六年から累計7万人以上の御案内。
これを民間委託ベースで算定すれば
27855千円となりますわ(人件費のみ。単価15000円で算定)。
しかしこれが理想的鉄道再生の実証実験の一環なので、
全国で唯一の新選組観光案内常時配置ボランティアとなりましても、
おいそれと辞められないのです。
そして・・・
そこに「制服の精神」を継承して行く事も、
交通文化運動には不可欠なのです。









