海外でのプライスレスな思い出、教えて!! ブログネタ:海外でのプライスレスな思い出、教えて!! 参加中

 小生に銭は勿論ですが、

 名誉も、政治力もございません。

 一介の詰まら無ぇ風来坊で変態でございます。

 更に・・・

 頭の出来もこりゃ最悪で・・・

 数学は学年最下位をキープし続け・・・

 英語は中学生の頃より最低評価を脱した事が本当にございません。

 ですが・・・

 小生の本当に数えるばかりの宝物に、

 一つのジッポーライターがございます。

 通常、ジッポーと言えばショートピースホープなど10本入タバコの箱の、

 一回り小さいものが連想されますが、

 小生の「勲章」は、

 それよりもスリムな海軍サイズとも言われるものでございます。

 蒸気機関車の件で、

 北海道は小樽市の小樽駅前で友人を待っていた時の事でございます。

 その仲間と改札で出会い、その彼が三日遅れると聞きまして、

 ちょいと時間をもてあましておりました・・・

 そんな昔の夏の終わりと申しますか・・・・初秋の頃でございます。

 小樽駅北海道中央バスのターミナルで、

 外人さんの4人が、

 バスの運転手さんと何か会話を・・・

「どうしましたか」

 と尋ねますと、

「ああ、英語出来ますか?私ぁダメでね・・・」

 で、外人さん達に、国鉄上野駅仕込みの滅茶苦茶な英語で・・・

「お手伝い致しましょうか?」

 と尋ねますと・・・

 かなり喜んで頂いて・・・

 バスの運転手さんは、

「助かります、宜しく・・・」

 とバスを発車させて・・・

 伺うと、彼等は観光で来た、と言う事と、

「すぱぁ

 を連呼するのです。

 小樽で温泉と言えば朝里川温泉しかございません。

 で・・・

「宿泊ですか?」

 と尋ねますと、夕方までに戻りたいと・・・

 早速、駅内の市観光協会案内所に参りまして、事情を説明しますと・・・

「ああ、かんぽの宿で日帰りが出来ます」

 と・・・

「では、御案内を・・・」

 と、帰りかけますと、

「いやいや、私・・・英語苦手で・・・御案内頂けませんか・・・・」

 と・・・

 存知上げた方でしたから、仕方無く承知しまして、バスで現地まで御案内する事に・・・

 バスは直ぐに参りまして、早速乗り込み・・・

 終点まで・・・

 伺うと、その日に親善航海色内埠頭に入港していた米国海軍ブルーリッジ」の乗員と・・・

 Tシャツと短パン。

 その外人オジサンたちとバスで揺られて・・・

 さて、かんぼの宿に御案内し、フロントに引継ぎしまして・・・

 皆様と別離の御挨拶をしまして・・・

 小生はバス停留所に戻ろうとしますと・・・

 宿から職員の方が駆け寄って参りまして、

「あの・・・すみません!、違うらしいんですよ・・・・」

 え???

 彼等は英語の市内観光マップを持っておりまして、

 そこで指したのは・・・・露天風呂・・・・

「こちらには露天風呂は・・・」

「無いんです、下に1キロほど行けば日帰りの処がありますが・・・・」

 確認として・・・

 露天風呂・・・・そんな単語が思いつきません。

 で・・・

「う~ん・・・オープンホットスパ?」

 ととてつもない英語を・・・

「イエス!!!!」

 通じた様で・・・

 で・・・

 炎天下・・・

 山道を下ります小生と外人米国海軍オジサン御一行・・・

 タクシーもなかなかつかまりませんので、歩いたのですね。

 まぁひとまず到着し、フロントに引継ぎをしますと、

「我々が負担するから一緒に入ろうよ」

 と・・・

 幾たびかお断りしたのですが、宿の方も、

「出来れば御一緒頂くと有り難いのですが・・・料金は結構ですから・・・・」

 と・・・

 さて、脱衣所でまぁ日本人で下町の育ちですから、風呂屋には慣れたモンで・・・

 ハンドタオルを腰に巻き・・・

 と・・・

 皆様、同じ格好で・・・・

 浴室の扉を開けますと・・・

 凝視した視線が10・・・

 5人程いらっしゃった御客様はそそくさと出てしまわれた・・・・

 で・・・

 まぁ小生の癖で早速、カランを確保して椅子に座り、頭から洗い出しますと・・・

 皆様、同様に・・・

 流石は軍隊・・・

 お湯の使い方や石鹸・シャンプーの使い方など、まぁお教えして・・・

 で、綺麗にしてから湯船に・・・

「ぁあ~っ・・・・」

 と、ついつい声が出てしまいます小生・・・

 で・・・

「ぁあ~っ・・・・」

 が一糸乱れぬコーラスで、小樽の山々に木霊します・・・・

 皆様、とても満足そうで、何よりです。

 さて、風呂上りに、ちょいとアイス珈琲でもご馳走しましょう、

 と提案し、タクシーで先輩のお店に・・・・

 市内眺望随一のレストランですから、皆様大喜びです。

 先輩の奥様やチーフシェフと記念写真を撮ったりと・・・

 で・・・

「今夜、船でパーティーがあるので、奥さんと君を招待します・・・」

 と・・・

 今度は奥様が大喜びで、先輩も

「そうそう無い事だから、行って来なさいよ・・・」

 と・・・

 車で乗り付けまして、タラップで待っていると伺った時刻に間に合いまして・・・

 見ますと、先程の長身の方が・・・

 あれ・・・・

 白いシャツと白いズボン・・・・

 士官だった・・・・

「ようこそ!」

 と駆け寄り、船の中へ・・・・

 参りますと、の偉い方やらがスピーチをしておりまして・・・・

「好きなものをどうぞ・・・」

 と・・・

 驚いたのはローストビーフ・・・

 大きな牛肉の塊をあぶり、厨房兵が実に見事な手付きで薄くスライスしまして・・・

 その美味なること・・・

 他のものも美味しいものではございましたが、これは病み付き!

 奥様と二人、あれこれと食べて一段落したところに、先程の皆様がおいでになられて、

「こちらへ・・・」

 と・・・

 しますと海自士官さんと艦長・司令官がいらっしゃいまして、

「この青年はとても親切にしてくれた・・・」(海自海佐氏通訳)

 司令官が進み出ていらっしゃって、

「伺っております、本当にアリガトウ!」(海自海佐氏通訳・カタカナはそのまま)

 その後談笑しまして・・・

「今日の事は一生忘れませんよ、これは私達からの友情の印です。」

 と、艦内の売店でしか売っていないといわれるジッポーライターを奥様と一つづつ・・・

 海自士官氏曰く

「貴方が温泉に連れて行った人達はこの船の士官、それも幹部ばかりで、悪さをする兵とは違う。幸運ですね・・・・いや・・・親切な人だから、そのレベルの人にあったんですよ。これは勲章ですな。」

「そんな事は・・・」

「いやいや、こんな偉いさんの作文よりか、彼等には嬉しい筈ですよ。」

 別離の際、

「是非、横須賀へ来て下さい、横須賀で会いましょう

 と・・・

 翌朝、米国海軍第七艦隊旗艦ブルーリッジ」は、晴れて穏やかな小樽港を出港して行きました・・・

 数ヶ月の後・・・

 湾岸戦争が勃発し、「ブルーリッジ」は戦地へ急行したとニュースで知りました。

 その後の消息は不明です。

 しかし、小生の手元のジッボーは、

 小生にとっての平和を願う心のカタチであり、

 やはり、ちょっぴり誇らしい勲章でございます。

 そして、共に露天風呂で唸った彼等の無事と健康を、

 やはり祈ってしまうものでございます。

 ちなみに・・・

 その船を見送りに参りました埠頭で・・・

 ロシアの漁師さん達と何故かお友達になりまして・・・

 その夜は徹して、小樽運河で酒盛りをし・・・

 カニの缶詰を大量に頂いた・・・

 この時に小生は恥ずかしながら、ようやく当たり前の事に気付きました。

どの国の民たらむとも、皆同じ、人間也

 とね・・・・

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