1・距離数値のこと。/2・所定する規格から外れた寸法=規格外部分のこと。/3・JR旅客鉄道各社が発売する特殊規格乗車券のこと。発売当初は「青春18のびのびきっぷ」と商標された為。
昭和57年3月1日から全国で一斉に発売された「青春18のびのびきっぷ」。
国鉄全線と言う凄まじい表記で、現場ではちょっとした混乱もございました。
これは別の機会に御案内申し上げると致しまして、
この「青春18のびのびきっぷ」・・・
翌年には「のびのび」が取れて「青春18きっぷ」となったのですが、一部出札現場では、
「のび」
と呼称されておりました。
さて、この「のび」でございますが、何やら解説書やガイドブックまで・・・それも複数発刊されているシロモノでございますが、その大部分に小生は「マニアの同人誌」とケチを付けさせて頂いております。
国鉄=JRの運賃・料金制度とその仕組みについて、キチンと説明したものが無いんですね。
大抵は市販されている旅客営業規程類からお勉強をされているのでしょうけれど、
現場での接客経験から発生した「特殊取り扱い」が欠落しているんですね。
さて、これを御利用になって御旅行をお考えになっている方に、折角なのでちょいと御案内を。
この切符は基本的に「乗車券」、つまり基本料金なんです。
これが距離や区間では無く、「時間」を基準とされているところがポイントでして、
有効なのは「午前0時00分00秒から23時59分59秒」までなんですね。
他は、全国の全JR鉄道線列車と宮島航路で使う事が出来ます。
これに加えて、「等級制限」がございまして、普通列車の普通席だけに有効でございます。
具体的に申しますと・・・
夜行快速「ムーンライト何たら」、これは全席が指定席なんですが、これは御利用が可能。(「やまぐち特例」)
快速「お座敷何たら初詣」、これは全席がお座敷のグリーン指定席で、これは御利用が不可能。
何が違う、と申しますれば・・・
列車の分類上、快速・新快速・特別快速と名乗っていても、こりゃ全部「普通列車」になっております。
件の「のび」は「普通列車有効」でございますから、種別が「特急・急行」でなけりゃ良いのです。
しかし、グリーン席は違う扱いで・・・
平成8年の規程改定で、東日本会社区間では自由席グリーン車が「のび」でも、グリーン券を加えて買って頂ければ御利用可能となりまして・・・
ですが、例えば「普通列車」であっても、指定席グリーンならば「のび」での御利用は出来ませんで、別途この区間の「普通乗車券」を買って下さいなぁ、と言うものです。
極端な話、実際にはございませんが、「快速列車の自由席寝台」なら「のび」でも可能で、「快速列車の指定席寝台」はダメってな事になります。
これは「種別券」(急行券=特急券も含む)と「施設券」(グリーン券や寝台券)と言う「追加サービス料金」の仕組みによるものなんですね。
紙には一枚になっておりますものの、実際には「北斗星のきっぷ」には、
「乗車券+特急券+寝台券」
の3つの切符が含まれているものでございます。
なものですから、快速でも自由席ならOK!なんですね。
さて、御利用区間なんですが・・・
24時間が「有効」なんですから、24時間をフルに使った方がお得です。
本当の意味での「電車」、大都市電車区間と申しますが、この通勤電車区間では
「終電までは良いわよ。」
となっております。
それは路線と申しますか、区間なんですね。
例えば、「境界線」の24時を超えてしまうと、「のび」の有効は0時を超えて最初に停車する駅で終わりなものですから、快速「ムーンライトえちご」下りなれば新宿から乗りましても高崎で終わりとなります。
が・・・電車区間ですと、実際に御乗車の列車がどんな行き先であっても「普通列車」ならば終電まで使えるのでございます。
これを逆手にとりまして、多くのユーザーさんが使われる常套手段が、
「夜行快速による足伸ばし」
でして、
例えば、東京駅からならば小田原駅までの乗車券を別にお買い求めになるか、「のび」1枚(1日)を犠牲にするかしまして、小田原から「のび」有効としますと、何とその一枚(1セット5日分=1枚2300円相当)で鹿児島本線八代まで(00時00分着、但し平日としました。)乗って行けるのでございます。
まぁ全く24時間乗りっ放しですから、艱難辛苦でございましょうが・・・
時刻表を見ますと、そんな普通列車が途切れている区間がまぁまぁございます。
それも・・・東海道本線や東北本線や・・・そんな基幹幹線で・・・
こんな場合は距離稼ぎをする為に、新幹線や特急を活用しましょう!
お隣の駅までは自由席なら格安な新幹線特急料金の特定制度を使ったりしますと、例えばその区間だけ乗車券を他に買っても相当距離が稼げます。
この切符は他の切符と併用しても、何ら問題がございませんからねぇ・・・
また、使用期限は最低でも一ヶ月ございますから、途切れた日でも使えますし、同一行程なら5人同時に使うなんてぇ使用方法もございます。
ですから、一部をバスや船で・・・なんて使い方も出来ますから、北海道なんかは新潟から小樽のフェリーを宿換わりにしたり、ちょいと不便ですが青函航路(東日本フェリーなど)を使って、幅広い旅が出来るのです。
更に全国どの駅でも乗り降り自由ですから、ちょっと改札口を出て駅前をふらついてみたり・・・
思わぬ発見や、素晴らしい出会いがきっとございますよ。
国内旅行重要喚起=国内経済再生の最も簡単で最も有効で、何より全国に波及の期待出来るシステム。
何よりこの「のび」を仕掛けるのに、切符のコスト以外のコストは発生しない、言わば「ボロ儲け」な仕組みなんですね。
「のび」の分の旅客が割安で旅行していがる。
JRの一部の方はそんな見方をしている様子ですが、0コストビジネスだってぇ事をお忘れなく。
それで換算すりゃ、「のび」で満席になる夜行快速なんざぁ15両編成で東京~大阪間・上野~函館間突っ走りで、各始発駅は0時ジャストのサービス設定。
良いですかぇ、桶が小さきゃ入る水も少ないってぇのは道理だ。
それでも電気代も人件費も、機材の保守・固定資産税も変わらないんですからねぇ。
なら稼げ稼げ!
いっそ5枚で1万円、これだって相当ボロい。
民間企業の発想ってぇのは、そう言うモンですよ。
一部には臨時の夜行快速もございますし、行楽用直通臨時列車も多くございますから、そんなものを上手に使って、是非「自然体」で、気取らない旅なんぞ、如何でしょうか?