ブログネタ:一人で飲める?
参加中 上野駅からアメ横へ南下しまして、高架第5ホームから続く秋葉原電留線の下に昔、朝から開いている立ち飲み屋がございまして、ここには濁酒が幾つか置いてございました。
泊まり明けの後、ちょっと一杯ここで引っ掛けて帰るってのが月に二・三度ございました。
お目当ては会津系濁酒で、何故か必ず最低一銘柄はあったんですね。
旅に出て、何が楽しみかと言えば、食べる事が主でして・・・
宿や夜汽車で、買ったばかりの地酒を開けて・・・
これが何より楽しみでした。
特別に飲み屋に出掛け・・・なんて、余りございません。
むしろ、自室で一杯ってぇのが好みで・・・
北海道空知管内・上砂川町のJR上砂川駅付近で一日ぼんやりし、最終列車を見送った後、道路に沿って砂川駅まで歩いて「夜行札幌行」を目指した時の事です。
秋も深い頃で、かなり寒くなって参りまして・・・
財布には三千円だけ・・・
銀行に行くのを忘れてしまったのがそもそも悲劇の始まりで、まぁ宿に泊まらず一日・・・本当に一日街の中を歩き回るってぇのが好きなモンでしてね・・・
上砂川駅は「馴染み」でございまして、国鉄最後の夏にここへイベント団体列車「そらち」を入れ、以来御挨拶もせずに随分とご無沙汰したもので・・・
ところがお顔を存じ上げていたのは数人だけ・・・
街は確実に「細身」になっていたのですね。
歩けども歩けども砂川駅は遠く・・・
ようやく市街地に入ったのは午前1時位でした。
と・・・
一軒の焼き鳥屋さんが開いていたんですね。
思わず飛び込んでしまいました。
切符だけは買って置きましたから、これで札幌を経由して小樽へ戻れば銀行が開いている!
そう、日曜日から月曜日の間のお話なんです。
この日~月間は飲み屋さんのみならず、案外休業や早めの終了ってのが多くて・・・
とにかく開いていたのはそこ一軒。
オヤジさんと常連さんの二人だけの小さな店でしたが・・・
小生「はい・・・東京から・・・まぁ、この夏から小樽に居たんですが・・・」
小生「はい・・・ああ、でも運河の辺りだけですよ。」 そんなこんなで三人での談笑が始まりまして・・・
ともかく、小生にとても興味がおありなのか、喜んでお話を伺って頂けるのです。
常連「へぇ・・・SLねぇ・・・オレのオヤジも国鉄居たんだぁ。」
小生「そうなんですか!」
常連「滝川の機関区ね、オレは違うけどね・・・」
店主「そう・・・ウチの子供連れて去年乗ったよ・・・」
小生「そうなんですか!それはありがとうございます!」 なんて話から「そらち」の話に・・・
常連「そうかい、じゃアンタは砂川の功労者だな!」
店主「世の中には色んな仕事があるんだねぇ・・・でも無料奉仕じゃ大変だぁ・・・」
常連「オヤジさん、あと1本と焼き鳥5・6本、この人にね・・・」
小生「いや・・・それは・・・」
店主「良いじゃ無い・・・じゃ、さっきの一杯はオレの奢りね。」
小生「それも・・・いや・・・」
店主「景気が良いのは都会だけ、こっちは不景気な話ばかりでね・・・」
常連「そう、それでいい話を聞かせて貰ったんだから、講演料だな!」 で、結局小生は千円しか払わなかったんです。
後年、もう一度探したのですがどうしても見つからず・・・
空きっ腹に濁酒2杯は効いたんですが・・・
それ以上に、人の暖か味に酔いました安房でございました。
