奇跡って信じる? ブログネタ:奇跡って信じる? 参加中


 人の視覚情報・・・まぁ人間様だけに限ったぁお話じゃございませんがねぇ・・・


 眼球→網膜と伝えられた情報は、視神経を経由してオツムに送られ、ここで情報整理をしまして「視覚」に投影されるってなモンなんだそうですなぁ・・・


 なんだかネットで見る映画みてぇなお話ですが、生物の仕組みはとてもデジタルな点が多いモンですねぇ。


 で・・・


 時として、過去の記憶情報が、リアルタイムの映像情報に重なって・・・ここで情報整理されて投影されるってな事があるそうでございます。


 学者先生達の説法によりますと、


「デジャブ」


 つまり、行ったことも無い場所に於いて、過去に来た或は見た「ような」感覚を持つ事象・・・


 これもそんな映像情報記憶と情報整理の過程におけるエラーなんだとか。


 幽霊・モノノケの類も大概はこれに入るんだそうです。


 まぁそんな解説されちまいますと、何だか風情も何もあったモンじゃあございませんわなぁ。


 ただ、全てがそれでは無い・・・とも・・・


 小生はそんな心霊現象に付いては、取り敢えず「残留志意」説で片付けております。


 長い時間、椅子に座っておりまして、まぁトイレにでも立ちまして、戻ってまいりますと椅子が暖かい・・・


 体温が椅子に伝わって、その蓄熱を感じるんですが、生物、ことに有情のモンにとって、「心」や「意思」ってぇのは解剖学的に存在の確認はされませんが、確かに在るモンでさあねぇ。


 肉体が滅んでも、その意思は薄れながらも残留する。


 そんな事なら在るもんだ、と思っております。


 ってな理屈を前提としたお話にございます。


 新年度体制に移行する準備もございまして、昨日は第三業務隊(北総新選組)に応援に出ておりました。


 風が強かった事もございまして、御来訪の御客様は少なめでございました。


 秋以降は100人/日をコンスタントに記録しておりましたからネェ・・・


 さて、15時30分頃のことでございます。


 留守番として小生一人で新選組本陣跡カウンターにおりまして、日頃の運動不足解消に久しぶりに棒術の練習を・・・


 元警視庁機動隊大隊隊長だった方の御指導による警戒棒の護身方法ってなヤツでございまして、小生は勝手に「桜田門流」とか申しておりますが、晴れて気持ちも良くて・・・


 と・・・


 お向かいのお宅からワンコのお散歩に御婦人がお出でになられました。


 シェットランドシープの入った女の子なんですが、毎年夏は顔周りとシッポの先だけを残して、毛を刈り取られちゃいましてね、これがライオンの様。


 で、御本人は涼しいのは良いのだけれど、お恥ずかしいと申されまして、お散歩の時になんかは


「あ!今年もライオンさんになっちゃいましたねぇ・・・」


 なんて言っておりますと、飼い主さんの後ろに隠れてしまうのです。


 この季節になりますと、だいぶ毛も生え戻りまして、ルン♪とお散歩に出掛けられます。


 日常的な流山本陣前路地での光景です。


 が!


 小生の視界に、チロッと柴の子犬が入って参りました。


 瞬間的に、


「ああ、ナナちゃんだ・・・首輪また抜け出してしまったのねん」


 と、その御婦人に御挨拶をすべく、「ライオンわんこ」から視点を移す時に、そちらを見ますと、


「エヘェェェェ♪」


 とちょっと照れた笑顔になって、眼が合った瞬間に奥へ引っ込んで参りました。


「いってらっしゃい!」


 と申し上げて・・・お見送り早々にこのお宅のお庭を覗くと誰も居ないのです・・・


 で、記憶が戻ります。


 今年4月29日火曜日の昼下がり・・・


 ナナちゃんの飼い主さんの奥様・・・まぁナナちゃんのお母さん、としておきましょう。


 カウンターにお出でになられまして、丁度昼食休憩を取らせる為に他のスタッフは居りませんで、小生と北総新選組担当参謀の稲葉式部少輔の二人だけが留守居役でございました。


「あのね、ナナ・・・死んでしまったんです・・・」


 最初、式部は聞き間違いをして、何だかトンチンカンな答をしましたが、小生とて同じです。


「え・・・まだ2歳くらいですよね?」


「病気とか、怪我とかじゃ無くて・・・お医者様の話だと、急性心不全じゃ無いかって・・・」


 状況が掴めた式部は既に言葉を失っております。


「ナナちゃんが・・・」


 もう小生も駄目でした。


 このボランティアがスタートして二年目の平成十八年中秋の頃・・・


 このお宅にナナちゃんがやって参りました。


 初めてのオンモでとても怖がっていた女の子の茶色豆柴です。


「うわぁ・・・子犬だぁ!」


 ボランティアの娘達は早速反応しまして、小生もフラフラと・・・


 で、どうしてだかウマが合うと申しましょうか、とても懐いてくれまして・・・


 以来、ナナちゃんがお散歩で出て参りますと、


「フニ♪」


 と笑顔で猛然ダッシュして小生の所に飛び込んで参りまして、ベロベロベロベロと顔を舐めての愛情表現。


 そりゃ可愛く無い訳が無いでしょ~がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!


 で、喜びの余りオシッコをジョーッ!


 更に可愛く無い訳が無いでしょ~がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!


 その翌年の年明けから、訓練所に入ったとかで再会は初夏の頃でございました。


「ナナ、帰って来ました。」


 嬉しそうにナナちゃんのお父さんが御報告にお出でになって、ちょいとしてからナナちゃんが!


 でも、訓練所で飼い主さん以外には飛び付かない・オイタはしない・知らない人には吠える等の訓練を受けたと言う事でしたから、ちょっと寂しくはございましたが・・・


「あ!居た!居た!」


 と、全く変わらずにナナちゃんは魔法の笑顔で飛び込んで参りまして・・・


 ナナちゃんお父さん・・・


「あれぇ???訓練受けて他の人には絶対やらなくなったのに・・・・」


 ナナちゃんお母さん・・・


「いやぁナナはこの人達と子犬の頃に親しんだから、家族と思っているのよ・・・」


 週に2日、それも雨天なら中止で累計しても10日会うか会わないかでございます。


 それでも「ジョーッ」と喜んで、シッポはブンブン♪


 そりゃ可愛さ倍増計画実施中ですさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!


 以降、無線や携帯電話で、


「ナナちゃん来たよ!」


 と連絡が入り、飛んでゆく小生でございまして・・・


「安房様の恋人」


 と隊で認定される始末。


P9240055 ←エヘェ♪ナナちゃんの魔法の笑顔です。07年8月撮影。

 そんなナナちゃんと最後に会ったのは昨年年末、本陣大掃除の時にお散歩で・・・

「エヘエヘ♪」

 と笑顔でお散歩に出掛けてゆくナナちゃんを見送った時でございます。

 1月22日早朝、何時ものようにナナちゃんお母さんが雨戸を開けて、ナナちゃんハウスを見ると・・・

 何時もは「おはよ~♪」とシッポを振って起きていた・・・のに・・・

 ずっと寝ている・・・

 お母さんが変だわっと直ぐに気付いて、駆け寄ると既にちょっと冷たくなっていたとか・・・

 でも、表情は何時ものまま・・・

 苦しそうでもなく、前夜も変わらずご飯を食べて喜んでいた・・・

 ボランティアが3月に再開して、全く現れないナナちゃんに気掛かりではございましたが、また訓練所にでも行ったのかしら、なんて話をしていたんですが、辛くて言えなかったんだそうです。

 ボランティア達や事業の行き詰まり・・・そんな苦悩にあった小生にとって、ナナちゃんの魔法の笑顔はどれだけ救いだったか知れません。

 一人、帰所してから仏前に座り、ナナちゃんに回向を・・・もう気兼ねなく号泣しました。

「ありがとう、ナナちゃん・・・また生まれ変わってお出で!もっと一杯遊ぼうね。」

 お腹の大きいウチのリンダ姫ニャンが、足許にペタッとくっ付いてくれておりました。

「大丈夫、もうじきアタチが赤ちゃん産むから・・・寂しいなんていってラン無いわっ!」

 とでも申しておんでしょうか・・・

 で・・・夏も終わりの頃になりまして、ナナちゃんお父さんが黒い柴の子犬を連れて出て参りました。

「ココロって名前にしました・・・」

 ちょっとどころか、かなり嬉しそうでした。

 ところが・・・このココロちゃんも・・・

「あ!居た!居た!」

 と笑顔で飛んで来るのです。

 その笑顔はナナちゃんそっくり!

・・・・・・・・・・・・・・ってな筈。

 新しく茶柴の子がやって来たのかしら?

 なんて自分なりに情報の合理化をしていますと、

「エヘヘッ~♪」

 と、ココロちゃんがお散歩に出て参りまして、やっぱりチョビッとシッコを・・・

 ですよね、新しく柴子、加わりませんよね・・・

 更に放し飼いって、無いですよねぇ・・・

 流石に言えなくて、観光案内終了後に式部と原秀常に報告しますと、眼を潤ませて

「きっとナナちゃんがココロちゃんに教える為に覗きに来たんだよ、あの人居るよって・・・」

 小生は、単純に嬉しかったんですね。

 あのナナちゃんの笑顔がもう一度見られて。

「エヘヘッ~♪」

 あの笑顔は生命を癒す魔法を持っていました。

 変わらない、ちょっと照れたニッコリ笑顔です。

 幽霊でもモノノケでも、何でも良いです。

 でも、小生と眼を合わせた茶柴は、この画像のままの笑顔でした。

 生命の輪廻の中で、本当にもう一度会いたい。

 クマを初めとして、ワンコもニャニャも・・・

 でも、生まれ変わったら、今度は人間でお出でよ。

 一杯お喋りしよう!

 そう思いまして・・・

 幽霊にあって、とても暖かい気持ちになれて、そして嬉しくて泣いた安房守でございました。