ブログネタ:好きな匂いは?
参加中 東京都台東区上野七丁目、東日本旅客鉄道東北本線上野駅。
国鉄が横文字会社になっちまって、駅自体も何だか浮いたショッピングモールに化けても、
上野駅地平ホームの独特のあの匂いと、ディーゼルの煤けた天井・・・
それだけは変わりませんネェ。
タバコの煙もディーゼルの煤煙も、健康被害だのなんだのと、色々イジメの対象になっちまっておりますがねぇ、それが何よりと思う方もまぁ少なくは無いんですね。
体に悪いってぇなら、酒もストレスも失恋も失敗も離婚も失業も塩も砂糖も油も肉も魚も悪いってな事になりますやねぇ。
心と体は意識も含めて別のモンですわ。
それを一つにまとめているのが、夢やら希望やら使命やら責任やら欲望やら・・・
小生の場合は、そんなホコリまみれの煤煙と機械油の匂いが好きなんですわ。
しかして、石炭の焦げた蒸気機関車の煤の香りほど素敵なものはございません。
これがダメってぇなら、蒸気屋なんざぁやってられ無ぇってなモンですが。
郷愁を感じる程、実は幼少に於いて蒸気機関車に関わりが在るってなモンでも無いんです。
小生の育ちは足立区西新井でして、中学になって以降は松戸市ですからねぇ。
初めて蒸気機関車の生きているのを見たのは品川区の、東海道新幹線高架下を走る品鶴線・・・今日では横須賀線列車が迂回していますから、横須賀線と呼ばれている様でございますが、蛇窪から鶴見までは「国鉄品鶴線」・・・「ヒンカク」と呼びますが・・・
その沿線にまぁ何故か昔の千円札になりました伊藤俊介博文の墓地がございまして、その目前の踏切道の脇を入るってぇと公園がございまして・・・
親戚の叔母の家がここに近く、ベランダから新幹線と品鶴線を行く貨物列車が見られたんですよ。
その公園には滑り台がございまして・・
ここの上から眺めますと、貨物列車が良く見られたんです。
未だ小学校に上がるか上がらないかの頃でございますが、公園の滑り台で貨物列車を眺めておりましたら・・・
遠くから
「ポーッ」
と聞こえまして・・・
新幹線の高架橋が黒煙に包まれて・・・
それが近づいて来るのです。
何かとても恐ろしい感じがしまして、滑り台の上で固まっちまいまして・・・
時折シリンダから吹き出るドレンも迫力ですし・・・
まぁ小心者の子供だったんですが・・・
汽笛が随分鳴らされていたので、マニアが近づいていたんでしょうネェ。
目の前をド迫力で突っ走って行く蒸気機関車・・・
これが小生の蒸気屋の原点。
この後、公園に居た他の子供たちと
「シュッシュッ、ポーッ」
なんて一緒に遊んで、感動と恐怖を共有したものです。
その後、直接蒸機に関わるとも思って居なかったんですがねぇ・・・
ただ、眺めているだけだの、絶対安全な場所で勝手な事を言い放つだけってのは、生理的に嫌だったんです。
で、関わりましたら徹底して裏方したかったんですわ。
作り手・・・
それが一番の快感でございます。
ただ、安全なモンじゃあ無ぇんですわ。
検査修理の現場だって、運行現場だって・・・乗務も沿線警戒も・・・
別の意味で小生は生命の危険を街中でも味わいましたよ、蒸機に関わった事で・・・
そんなんですからネェ、楽しいなんてぇ場面や瞬間なんざぁ殆ど無かったモンです。
それでも、人より苦労して罵倒され、その愚痴さえ誰に言う事も許されず・・・
やっている事の内容なんざぁ半分も言い触らせなかったモンです。
そんなグチャグチャも、この石炭の香りで吹き飛んだモンですわ。
この香りがある場所には、歓声と笑顔が必ずございますからネェ。
時代遅れの旧態依然な、手間も銭も掛かりますこの不可思議なるもの。
でも、コイツらぁ生きモンですよ。
だってね、あたしゃあ生きてますよなんてぇ偉そうに生物やっいる私達が・・・
まぁ少なくても小生ですがね、
人生の中でどんだけの人間の感激や笑顔や感動を与えられるモンですかねぇ・・・
生命が生命に共鳴して発生する「感動」と言う生理的作用。
その生きモンの呼吸がする場に、その香りに包まれているのは、やはり幸福ってぇモンでございます。
ね・・・
愚痴だらけでございますが、小生が蒸気屋を辞められない訳ってぇのが、ちょいとはお判り頂けますかねぇ???
理解ら無ぇよんなモン?
まぁ・・・ねぇ・・・そりゃそうですね。
それが当たり前なんですよね。
んな事で、小生は「変態なり」と自称しているモンでございますや。


