子どもの頃一番ワクワクした映画は? ブログネタ:子どもの頃一番ワクワクした映画は? 参加中


 アメブロ様のネタに乗りまして、その山本アナウンサー様と同じで、小生が子供の頃も、そして現在もワクワクしているのは「ゴジラ」でございます。

 それも「1954ゴジラ」、つまり昭和29年11月3日に公開された「ゴジラ」(監督 本多猪四郎/特技 円谷英二/脚本 村田武雄・本多猪四郎/原案 香山滋/音楽 伊福部昭)です。

 これと翌年公開の「ゴジラの逆襲」は白黒映画だったのですが、子供心にも衝撃的でした。

 特に東京上陸をし、テレビ試験塔に迫るカットや、銀座のデパートで屋上の鳥かごのバックで軽くウオウオと鳴くカットなどは、もう恐怖でした。

 モノクロだからこそ、あの恐怖感が滲み出たのかも知れません

 本多監督は、戦時中従軍した経験から戦争の悲惨・核兵器の非情を主題とする姿勢を貫いております。

 モノを作る人間として、政治や人間の倫理に突っ込んで行く事は危険なこととされ、今日も多くは忌避されます。

 それを真正面から核兵器反対のメッセージを誤魔化さずにぶつけた事が、作品を単なる「化物映画」にしていないのでしょうね。

 円谷さんは後に特技監督となりますが、所謂公職追放渦中閑職に甘んじていた最中にこの「G作品」(当時の東宝では本作は極秘とされ、脚本もその都度回収されていたとか・・・)を提案、これが「特撮の神様」の誕生となるのですが、映画人・文化人達が戦後十年の時を前に、もう一度「戦争の悲惨と核兵器の無情」を訴えようとした、その使命感にも似た情熱が「1954ゴジラ」に結実したと言っても過言では無いでしょう。

 実際、ゴジラのテーマ曲の中で「登場」のシーンに多く使われるものは「黒の恐怖」と呼ばれていたとか。

 あの有名なメインテーママーチ(フリゲートマーチ)とは違い、確実に「黒い恐怖」が曲からも滲み出ています。

 四十半ばで間もなく還暦ゴジラを拝見致しますと、また違った恐怖が味わえます。

 恐ろしく生活感が溢れているのです

 考えて見ますと、大ヒットSF映画で息の長いものは、その主人公である「非日常」の周囲にあるものは凄まじく平凡で日常です。

 その「一点の非日常」を「限りない日常」で取り囲むことで「一点の非日常」が際立つと共に、観客が自己の生活に重ねて擬似的に恐怖を味わえるのかも知れません。

 円谷&本多ペアによる作品でやはりワクワクと共に幾度見ても見飽きないものが「海底軍艦」(昭和38年公開/監督 本多猪四郎/特技 円谷英二/脚本 関沢新一/原案 押川春浪/音楽 伊福部昭)です。

 どちらも戦争によって狂った人生が伏線としてしっかり存在しています。

 一種、作り手の「平和・不戦への祈り」がこの作品を多くの人に共感を湧き居出しているのでしょう。