ブログネタ:おばけ屋敷の思い出は?
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陰に隠れてコソコソするのは・・・・実は大好きでした。
子供の頃、カクレンボやら、ドロケ(泥棒と警察)やらは好きでして、とにかくも見つからない、見つけられない研究を日夜怠らずしたもんです。
逆に見つけるのも自然と上達するのですね、隠れ上手は探し上手でもございます。
で・・・子供の頃に育ちました足立区西新井付近は未だ未だノドカでございましてね、田んぼも畑も・・・時に廃屋なんかがありまして、こんな処は「お化け屋敷」と呼称されて遊び場になるんですね。
で、この頃住んでいた家は1m弱の通路と壁を隔ててお寺の墓地と言う、まあ日常の生活環境がお化け屋敷みたいなモンでございました。
ドラマの仕事をしている頃でございます。
まぁ小生は地方ロケの現地ガイド兼コーディネーター兼エキストラの便利スタッフでございまして、特に札幌・小樽・函館が地理的にも明るい、ってな事で使って頂きました。
で、だいたいが2H枠単発ドラマ・・・いわゆる「サスペンス」が多いのです。
2Hものですと現地ロケ5~7日+スタジオ収録1~2日が標準でして、現地ロケの場合は大抵が宿は一つでして・・・
サスペンスで、刑事の聞き込みだとか主人公の滞在とかで、やたらと不自然に宿・ホテルのロビーやらのシーンが出て参りますでしょ?
あれはタイアップと申しまして、使わせていただいた宿のちょっとコマーシャルを意図として割り込ませるもので、ロケ隊の宿泊費はこの「タイアップ」で実は割引として頂いているのです。
凄腕プロデューサーに掛かると一人一泊二千円(食事+最後の夜の宴会付)になるとか。
宿の方も巨額の広告費を使わないで、ものによっては全国放送ですしね。
或るドラマでロケ隊が小樽へ入ると言う事で小生にお仕事が回って参りました。
このプロデューサーさん・・・・いや、お世辞にも段取りが良いとは言えない。
宿も最初の二泊は民宿、それも俳優さんも相部屋・雑魚寝です。
止めにギャラが安い。
それでも収録は進みまして・・・
幾度か使わせて頂いたホテルに移動した夜の事です。
監督さんが小生に、
「ねえ安房ちゃん、小樽で何かこう・・・・エクサイティングないい店知らない?」
「ええと・・・飲み屋ですか?」
「そう!、こう暑くちゃさぁ・・・涼しい処が・・・・で、オンナの子が居る処をさぁ・・・」
「オンナの人なら・・・」
「良し!今夜行こう!で・・・・何て店?」
「後でタクシーを呼んで置きます、運転手に伝えて置きますから・・・」
で、終了後。
タクシーを呼んで、監督さん達スタッフ4人が玄関を出て参りました。
「運転手さん、長崎屋裏のキャバレー現代まで、お願いします。」
「何だよ安房ちゃんは行かないのか?」
「はい・・・・今夜は知人の店でSLの用事が・・・」
「そうか!ご苦労さんだね・・・・ギャラ安いんだから、余り頑張るなよ!」
と、意気揚々出掛けて参りました。
その車内。
「お客さん達、東京から来たってかぃ?」
「ええ、テレビ映画の・・・・」
「ああ!だからかぃ、お化け屋敷行くっての!」
奇妙な会話に4人は?となりながらも・・・・・
小樽駅前長崎屋デパートの裏手にちょいと洋館風の・・・・まぁ確かに、お化け屋敷みたいな風情の店があり、4人は降りて、それでも意気揚々と「キャバレー現代」へ。
由緒正しき、老舗のキャバレーでございます。
しかも、建物は重要文化財に指定されてもおかしく無い程の昭和初期の和洋折衷建築です。
そして・・・・・・・・・ホステスさんも無形文化財とも言える・・・・
はい、ホステスさんの平均年齢63才。
最高齢は75才だったと記憶しておりますが・・・
小樽では有名な「お化け屋敷」でございます。
で・・・・・・・・
翌日、4人に追い掛け回されたのは言うまでも無く・・・・・・・・
それでも楽しかったそうで、その監督さんは都合3度ご来店頂いていたとか。
そんな「現代」は、残念なことにその後閉店しました。
お化け屋敷・・・は別としても、「北のウォール街」と呼ばれて、小樽が北海道経済の中心地だった頃の栄華をそのままの姿で残していたところだけに、残念です。