近年、鉄道模型趣味の人口が微増し続けていて、市場規模が更に拡大しているのだとか。


 昭和40年代に登場した1/150・9mmゲージは、それまでの1/80・16.5mmゲージに加えて新しいマーケットを開拓しまして、それまで完全に小規模軽工業だった鉄道模型業界がわずかに中規模工業と移って行くのであります。


 で・・・俗にNゲージとか、HOゲージとか言われているものですが、縮尺は世界共通ってぇ事が無いんですね、例えば軌道間隔9mm


 日本では1/150、ですが欧米では1/160、そして英国では1/140???


 その日本でも実は・・・


 例えば下の画像の列車、常磐線新松戸駅を通過して馬橋駅への直線を颯爽と駆けてゆく国鉄583系交直流寝台特急電車による青森発上野行特急第4M列車ゆうづる2号」、この先頭車のクハネ583形式ですが、実物の全長実寸は21000mmジャスト、これが1/150ですと140mmとなるはずですが、関水金属社製のものは142mmになっているのです。


 また、Nゲージ草創期に一大勢力となり、未だファンが多いとそれるグリーンマックス社のものは一部1/144で作られていたのです。


6m-yz ←上野行「ゆうづる」。新松戸駅にて。


 この差をこだわる方は、どうしても一つのメーカーのブランドに頼る傾向となりまして・・・実際、メーカーが違いますと同じ車両の同じ縮尺の模型のはずなのに、どうも馴染まないのです。


 これを「風味」とか呼ぶことがあります。


 パイオニアメーカーとして関水金属が誇るのは、世界随一の金型技術と人海戦術による多様な製品群の一貫自社生産で、米国にも拠点を置いて、欧米でも有名なブランドになっております。


 一方のタカラトミー系列傘下のトミーテック・・・トミックスのブランドで営業していますが、こちらは業界では巨大な資本力と確かな戦略を持った製品構成を、海外複数の下請工場と国内生産ラインで実現し、現在や技術・レベルは関水金属を追い抜く勢いです。


 ここに近年、元々はプラモデルメーカーだった有井製作所が改称されたマイクロエース社が、中国での大量生産体制を整えて参入し、そのラインナップは先輩2社を追い抜いております。


 さて、この3社が完成品を中核とした戦略でそれぞれの世界を構築して行く中で、「作る苦しみ」・・・いえいえ、「作る楽しみ」をコンセプトとして来たグリーンマックス社も半完成品、そして完成品へと転換しております。


 この主要4社、それぞれに「風味」があり、また相性もございまして、ユーザーからすれば良くも悪くもございますが、鉄道模型はとにかくも完璧なシステムホビーなのであります。


 欧米では、巨大企業のバックマン社と、老舗のメルクリン社がそれぞれ全く異なるシステムホビーワールドを構築しているのですが、日本では9mmに幾つものメーカーが相乗りして競争しているのです。


 勿論、欧米でも複数企業の競争はございますが、あまり製品のぶつかりは無いのですが、日本では特に3社が全く同じものを時期まで同時にぶつけ合って参ります。


 で・・・下は1/150のクハネ583形式です。


 手前が関水金属社製、奥がトミーテック社製ですが、雰囲気が少々ちがいます。


P7300088 ←印象、違いますでしょ???


 関水製のものは国鉄でこの車が登場した頃の銀色屋根だけを出して参りましたが、近年発売されたトミー製は、昭和50年代以降のイボイボ塩化ビニールシート貼り付けによる灰色屋根仕様として来ました。


 手前のものは若干、筆差をして個性化と言うかリアルに「らしく」見せておりますが、これのどちらが・・・と言えば、トミーを中心に揃えている方は奥を、関水を中心に揃えている方は手前を・・・


 ってな具合に、二分されてしまうのです。


 ただ、ここでちょっと寂しいのはブランドに左右されるのではなく、ご自分のイメージと風味で、是非選択して頂きたいものだなぁ・・・と考えるんですね。


 先程の縮尺だけではなく、実は各社で独自の解釈や風味により、「らしく」見せる仕上げ方が異なります。


 色だけでは無く、強調される点や部品の構成なども、勿論異なります。


 電車ですと細かい差、でしかありませんが、これが蒸気機関車となりますと全く違うものになります。

 で・・・実車と付き合った経験の在る機関車なんかは、小生ですとメーカーにはこだわらずこっちが良いなぁ、とかと思うのですが・・・


 レールフェステ等でインパクトのある場面では、担当の伊豆守に頼んで関水製のC623機として貰います。


 でもって、別の軌道にはマイクロエース社のD51498機なんか並べて貰って・・・


 そうしますとロクニの巨大さが際立つのです。


 実はマイクロエース社は1/150にほぼ忠実、設計図通りのロクニを作っていますが、関水製のものはほぼ1/144位の縮尺になります。


 これは内蔵するモーターの大きさから縮尺度合を上げたものと言われておりますが、縮尺が大きいのですから、確かに大きく見えますわなぁ。


 いや、ロクニの迫力はこの位でねぇばなぁ・・・・


 と、何故か小樽弁でその風味を満喫する安房守なのであります。


(宣伝)


レールフェステ2008足立会場7月ステージ

⇒大型仮設レイアウト・体験運転レイアウト・ビデオコーナーなど

⇒今月は特別展として1/48蒸気機関車模型及び1/32自動車模型の展示です。

P3130102

7月19日13時~17時30分※この日のみ鉄道模型車両の無料点検診断コーナーを開設します。

7月20日10時~17時30分

7月21日10時~15時30分
⇒全ご利用無料です。(但し公園の遊具等使用は別途)

会場・足立区北鹿浜公園展示室(北千住駅よりコミュニティバスで鹿浜五丁目団地下車か、西新井駅からコミュニティバスで鹿浜中学前下車)

主催・特定非営利活動法人交通文化連盟文化局文化事業部共催・足立区


詳しくは弊連盟ホームページをご覧下さい。