この首を晒してもなお 勝ち戦 遺して逝かん これぞ誉ぞ
弊連盟社会局地域部所管・北総新選組流山観光案内ボランティアが申しますところの本陣、とは新選組本陣跡・・・流山市役所では近藤勇陣屋跡とも申しますが・・・・ここの観光案内を開始して足掛け5年。
言わずと知れた新選組・近藤勇(大久保大和守剛)と土方歳三(内藤隼人)の永遠別離の地です。
実は何故、徳川陸軍隊(徳川陸軍別隊・伝習別隊等の表記もありますが、この地に来た時には甲陽鎮撫隊でも、新選組でもありません。)がここへ来たのか、そして何が起こり、どうして近藤一人が板橋へ連行され、切腹では無く斬首となったのか、その真実を伝えるものは無いのですね。
遺されているものは全部伝承や伝聞で、当日現場に居た島田魁でさえサラッと書き流してしまっているのです。
ただ、平和な時代に高々蒸気機関車に生命を真面目に張りまして、まぁ愚と言えば愚ですね、銭も出ないし、労災すら無いんですから、しかしそんなもんに文字通りの一生懸命をやった者として、彼の気持ち・・・分からなくはありません。
幾度か死せるこの身の不可思議を 今更惜しむ 事もあるまじ
いゃ、本当にこれで我が人生も幕かなぁ・・・なんてぇ瞬間が結構ありまして、仲間達だって知らなかった生死の境界へ出る体験もございます。
しかしそれ以上に、夢に破れ、信じていた人々に裏切られて、おまけに厄介者として現場から引き釣り降ろされた事はそれ以上に多くて、現場に立つ事がむしろ夢、になっている現実もございます。
ですから、望んで死にに行くものではありませんし、その意味も無いのですが、現場に臨んで今更怖いって感覚は無いんです。
ただ、後輩達を道連れに・・・なんてぇ見っとも無い真似はしたかぁ無ぇですなぁ。
戦場に 敵を討ち取り 絶える身は 唯、もののふの誉れなるかな
勇気なんてぇもんじゃ無いんですね、悶々と過ごした時間に圧縮されたストレスの開放なんです。
それに、事蒸気機関車に至っては動く銭の額が違うもので、目先に狂った馬鹿が敵になる事も・・・いや、むしろ敵はマニアと言うよりも、それに集まってきたスタッフの中にこそあるんですね。
その敵を討ち取り、健全なそして安全な運行実施体制を作って、確実に安全運行を重ねる事こそ勝利なんです。
幾万の地域の人々と、純粋に蒸気機関車に感動する人々が永遠に歓喜する記憶を創造したい。
それが武将としての名誉であり、戦いなんです。
散る桜 望みて敵へ向かいしも 君の笑顔や これぞ槍也
その上で、覚悟を決めて出て行くとしてですが、やはりパワーやエネルギーになるのは後輩達や家族・愛しい人の笑顔でしか無いんです。
そして現場で貰うエネルギーは、その汽車に向かって笑顔で手を振る人達なんです。
刹那的ですが、その位の覚悟が無ければイベント列車の企画・運営・警備なんて一貫して出来ませんよ。
全て生身の人間が相手ですもの。
ですから鉄道輸送警備隊のコードネームは全て武士の名乗りとなっているのでございます。
でも、それで現場で逝けるなら、まさに本望ですけれどね。