先にお断り申し上げます。


 小生はプロの歌唱指導者ではございません。


 また、プロダクションの人間でも、その関係にもございません。


 更に、それで何か売りつけたり、その方面で稼ごうとも思いません。


 ただ、制作者の立場で多く語られ、指導され、流れが作られているアイドルだの、歌謡だのに対して、それを使用し、発注するユーザー立場と視点から、巷間に溢れる才能や可能性を、街の元気作りと結びつける事が出来たら、それは「価値の創造」では無いか、と考えて、具現化したいだけでございます。


 これ、理解出来ますでしょうかしら・・・


 歌も芝居もアナウンスも司会も、実は全部違う分野の職業であり職務です。


 しかし、共通する点や面が多く、一括りとされる事が多いのも事実です。


 その共通点から、活舌を取り上げます。


 普段、殊に女学生の皆様は、話し方に「母音が残る」様にされている場合が多いのをご存知でしょうか。


「私、駅で待っていますね。」


 これをそのまま活舌良く喋ると、ちょいと冷たい、キツイ印象を受ける感じがします。


 この為に、例えば友達同士ですと、


「わたぁしぃ、駅でぇ、待ってるねぇ。」


 会話を忠実に活字にすると、こんな風になります。


 これが彼氏なんかですと・・・


「あのぉねぇ~、わたぁしぃ~、駅ぃでぇ~待ってるぅからねぇ~来てねぇドキドキ


 なんて、記号まで挿入されちまいまして・・・・


 いやいや、噴出している男性諸氏も同様ですぞ。


 会話の活字化に於ける基準は、残音0.5秒で母音が出て、残音0.7秒でを入れています。


 なんて正確では無いものの、そんな感じで捉えて下さいませ。


 この母音を残す方が柔らかく話している印象を、確かに受けます。


 活舌は、この残音を如何に残さないか、です。


 このポイントの1、は口の開き方と、アゴから首の位置でしょうか。


 口は大きく、「基準スタイル」の通りに開けましょう。


 これでかなり改善されるから、まぁ不思議です。


 アゴが前に突き出していますと、どうしても音が抜ける傾向が強くなります。


 ちょっとアゴを引き気味として、首も後ろにする姿勢で・・・


 ポイントの2、は腹筋・横隔膜を使って、息を細かく切る、と言うところでしょうか。


 これは文字で読んで、んじゃまぁやってみましょう、ったって出来るもんじゃあございません。


 プロを目指す方で、ボイストレーニングを受けている方、ここが要点です。


 カラオケと違って、レコーディングスタジオスタッフ・編集屋さんは高度な技術と、そのイメージを具現化させる為の機器がありますから、むしろキチッとした歌唱をしませんと、やはり「下手」と認知されてしまいます。


 更にプロはモノマネではありませんから、楽曲は他人のものでも自分の歌として聞かせなければならないのです。


 この近道が、先ず癖を全部排除・・・つまりリセット・初期化して、自分なりの表現を再び付け加えて行くのです。


 まぁ中にはそれを嫌がるプロデューサーも居りますが、一流の人達の共通点は「オリジナリティ」。


 各々のトレーナーさんに癖を抜く事と腹筋・横隔膜での発声を教わって下さい。


 それが出来ないトレーナーなら、早めにトレーナーを変えるべきですね


 キッチリカッチリと喋られる、これが原則です。


 鷹揚などの表現はその後の事です。