ようやくここから本題でございます。


 下の画像は京都・梅小路蒸気機関車館にございましたレトロ客車、現場では在来型一般車と呼んでおりましたが、蒸機につながれた姿こそ本来の客車、やはりお似合いでございませんか?


 この後ろがオハフ33形式で、戦前急行用として作られたもので、「オハ35系」とも呼ばれて昭和14年から25年まで長きにわたり550両が全国で活躍したものです。


 手前はオハ46形式、同じ様にしか見えませんが、こちらは一世代後昭和26年から製造された「スハ43系」グループでございます。


P3260067 ←2008年3月26日撮影。


  今日、国内現役として残る最古の客車は、東日本会社高崎センターのスハフ32形式2357号で、昭和8年生まれと申しますから、御年75歳のベテランです。


 画像のオハフ33形式289号だとて、戦中派の勢いですから既に還暦、残念な事に西日本会社では全国で唯一残った現用本線運転使用可能機材(つまり、御客様にご利用頂いて、レールを走れるもの)の「1等展望車マイテ49形式2号を除いて3両をこの夏までに廃車するとか・・・


 この同じオハフ33形式の内装が下でございます。


 時は昭和60年1月の福島県会津は既に廃止となりました日中線熱塩(あつしお)停車中の同駅発喜多方行上り普通第622列車・・・たった2両の客車をディーゼル機関車DE10形式が牽引しての一日3往復始発列車です。


 今日、この在来型で一番多く残ったスハ43系は、こちらのものより少々近代的な印象ですが、まぁまぁそれらとほぼ同じの客室設計なもので、こちらを取り上げました。


 車体全長20000mm、客車寸法は長さ19500mm、幅2640mmで客室内では2606mmとなります。


 座席間隔1465mm、シートの座布団部分は幅990mmで厚505mm、通路幅626mm、客室の高さは最大で2680mmとなります。


 奥の客室扉は高さ2050mmですから、バスケットボールの選手なんかは頭がぶつかったりしそうです。


 ただ、床や座席に木材が多用されておりまして、一応「鋼製」と呼んでおりますが、今日のものよりは温もりがございます。


ap2084郡山客貨車区所属のオハフ33形式


 室内灯サークラインと呼ばれた丸い蛍光灯なんですが、画像ではかなり明るく見えますが、シャッターを開けっ放しで撮影したもので、実はもっと暗いのですね、その深い屋根に付いた蛍光灯の位置は、夜汽車でも窓に蛍光灯が反射して見えにくいものでもありまして、流れ去る信号や踏切の警報機なんかの奥に家や街のが見えて、それは美しいものでした


 これら内装を寸法入りでご紹介したには訳がございます。


 皆様ならば蒸気機関車に、それこそ彼氏彼女(が鉄道ファンだったら、何て恐ろしい仮定として、ですが・・・)か、子供さんやご両親なりにせがまれて、まぁ大枚を叩いて出掛けて御乗車になるとしたら、この4つのうちどれに致しましょうか?


 国土交通省指導として、これら蒸気機関車を含めてイベント列車原則として普通列車(快速も普通列車に属します)として販売してくださいな的意向がございまして、それ以前から蒸気機関車を運行していた大井川鉄道などを除き、JR蒸気機関車列車は殆ど「臨時快速」なんです。


 それでも東日本会社などは510円(大人一枚無割引)、北海道会社では800円の指定券(これらの列車は全席指定とする場合が殆ど)を運賃とは別にお支払い頂きます。


 小生が、蒸気機関車列車イメージする時には、やはりこの在来型による客車となってしまう事が多いですねぇ。


 それは小生の趣味、と言うよりは「効果」の問題なのです。


 ただSLが走っているよ、それがその機会を逃したら来年か・・・はたまた暫く無いかも・・・となれば、御客様・・・これは御乗車になられる方も、沿線に並ばれる方も含めて殺到もするでしょうが、毎年恒例・・・となったら・・・その3年目に「結果」が出て参ります。


 一度下降した利用率再浮上させるには、実は新規立ち上げ以上に手間も苦労も経費も掛かるのです。


 では、何故下降するのか・・・


 一言で言えば、その場、その列車、その空間と時間に魅力が無かったから、と申し上げるしかございません。


 イベント列車の場合、御客様の多くは「わざわざ」それに御乗車の為においで頂くのです。


 そこで鉄道会社の人間が陥り易い「慢心」は、お客様には他に幾らでも選択肢があり、何もこの汽車に乗りに行かなくても私鉄のリゾート特急で温泉やら景勝地やら、もっと言えば外出で無くてもその「時間」と「費用」を使うものなど数限りないのでして、逆に言えば、それらの多々な選択肢の中から、この列車にお乗り頂く


 これらの御客様は純粋に「増収」となる特別有り難い御客様なのです。


 それが少しでも利用率が減ると、


他(鉄道や列車)に流れたんだよ。」


 と判断してしまう傾向があるのです、そして・・・


「そろそろ・・・辞めちまうかぁ・・・」


 なんて言い出したりしちまうんですよ。


 違いますよ、総体としての魅力なんですよ~っ!


 その一番実効力があり、また誘引力にもなるのが客車なのです。


 ってぇ理屈、ちょいとご理解なんぞ頂けますでしょうか?


 細かい数字を出せば実は一目瞭然なのですが、それは流石に企業秘密(笑)なので・・・


 まぁ尋常小学校しか出ていない、無学の者の話なので、大それた事も無いんですがねぇ。