ある特定非営利活動法人の代表理事さんのお話です。
「君は北海道の蒸気機関車ばっかりだが、千葉県民なんだからさ、千葉でやってから北海道に行くべきなんじゃ無いか?」
「千葉ですか・・・例えば久留里線とかですか?」
「総武線とか常磐線とか、成田エクスプレスと並べるなんて良いんじゃ無いか?」
そりゃ単なるイメージですよ、アイデアでも企画でもありません。
その土地・環境・状況によって、使う手は様々です。
それに蒸気機関車走らせるって、一体何処からそんな銭を引き出すんでしょうね。
ディスティネーションキャンペーンで県が東日本旅客鉄道に依頼して蒸気機関車を実施したのは最近ですが、電線の下を走るってんじゃ見た目にゃ弱いものがあります。
ただ、客寄せにはこの区間はベターではありますし、第一D51498機が入れる区間ってのも案外少ないので・・・
軌道設計・設備設計と言うものがありまして、レールが引いてあれば蒸気機関車は何でも何処でも行けるってもんじゃ無いんですわ。
さて、こちらの代表理事さんのNPO、手広くでは無いものの行政・民間の隙間を埋める、とても重要なポイントをきっちりと固めて、地元ではかなり需要度の高いものになっていた様ですが、弊連盟としては全く興味無い福祉系なんで、詳細は存知あげないんです。
社会福祉もこれまたそれら「隙間」が多いものなんだそうで、全体の半数は福祉系ってぇのが実態の特定非営利活動法人なんですが、民間企業も参入している老人福祉分野は境界線が不鮮明ですね。
批判もしませんが商売としてやるんなら福祉法人として分掌すべきと思いますがねぇ。
で、とあるその老人福祉系の理事さんのお話。
他の方と歓談していると何かと
「そう、趣味だから楽しいでしょ?」
を連発するんですね、で、
「マニアの人多いから、寄付金なんか直ぐに集まるんでしょ?ウチは大変、皆安い給料でやってるのよ。贅沢なんて出来なくて、鉄道模型なんかやってる人、いないんじゃ無いかしら。」
「え?ウチは全員無報酬ですよ。」
「まぁ趣味ですものね、私達は必要とされてやらなきゃなんないのよ~」
「だ?」
ここで武闘派が甦る・・・
周囲の方達は顔色の変わる小生を見て、驚愕の色を隠しません。
「まぁ、そんなに偉いもんじゃ無いんでね、いゃ~仰るとおり!でもボランティアなんぞ偉いもんでも無ぇでしょうが。勘違いした馬鹿は多い様だけんどねぇ!」
ここで俄然大声になった小生、慌てて知人が飛んで来て、周囲の方達もその理事さんを引き離す。
当の理事さんも凄い剣幕で怒った小生を見て???としつつも離されて行きます。
「あの・・・」
なんて知人が宥めに入るものの、
「ナマジな気合じゃ出来ねんだよ!何判る?何知っている?オイラぁともかく、俺達舐めた事は言うなっ!」
まぁ大人気無いってか、全く血の気が多いもんでして・・・
後日、お詫びをしたいとその理事長さんからの伝言が参りました。
「遺憾とするなら報告を受けて即座に動くべきものでしょ、それも人伝いなんぞ言語道断ですわな、結構。」
なんてね、ちょっと八つ当たりしたりして。
そうしたら翌年解散していたんですわ。
何やら金銭問題(私的流用)でごたごたして統率取れなくなったんだそうです。
そりゃ無責任ですよ、オバサン。
ってな思い上がりってぇか、勘違いってぇか、とにかくこんなのが特定非営利活動法人の役員にゃ多いのも事実でしてね、何も偉かぁ無いんですよ。
しかし、夢を形にし、プランを記録に化けさせるのは、一人の決意と多数の行動なんです。
特に多数のスタッフの行動が肝要でして、戦だって言っても大将一人じゃ勝ち負けも無いでしょ?
交通文化連盟の誇りは、上手く行かない、閉塞された時代にこそ水面下で動いた人間が大勢いて、職務上の理由や、信条の問題から社員(正規会員)名簿にゃ載らないまでも、今も直参旗本が大勢いて、名簿に載った武将衆と共に組織を支え続けている事なんですよ。
と言うか・・・名簿掲載者の倍なんですが・・・
だから、ウチのボランティアには「解任・罷免・除名」と罰則もあります。
思い上がりは許せないのです。
プライドと慢心は全く別のものですからね。
同時に小生自身が馬鹿にされるのは結構・・・と言うか大抵事実ですからね、抗弁も出来ないんですが、組織を馬鹿にされる事は許せないんですわ。
彼等の深意も犠牲も情熱も・・・それらが馬鹿にされるみたいでね。
その誇りこそ、30年続けて来られた何よりの秘訣ですからね。