ブログネタ:この夏旅行に行くならどこ? 参加中


 の様な、少年の頃の恋の様な、甘酸っぱい味がする旅。

 小生がこの夏、とにかくも行きたい・・・と言うよりは、乗りたい・・・

 在来型一般車=レトロ客車の、扉が手動冷房なんか無くて、扇風機が回っているだけの窓から流れ込む風に涼しさを顔に受けた、そんな夜汽車で遠くに出掛けたいですね。

 旅人の送り手として上野駅に居た頃の小生が楽しみは、そんな夜汽車を見送ることでした。

 で、時々貯めた給料で、その在来車の固めな座席に身を沈めて、テールランプが並ぶ中央改札口を抜けた先の地平ホームの、埃と汗と飲み残しのビールと、先発したディーゼル発電機付寝台列車や急行列車の排気ガスの匂いが漂う中で発車ベルを聞いて・・・

 そんな旅に出て行く事でした。

ap2013 ←昭和57年夏の上野駅14番線。


 快適ではありません。


 しかし、そこには確実に人間の匂いがありました


 飾らない、無名の、でも暖かい人間に多弁で無くても良いのです、触りに行きたいです。


 遠くで機関車の汽笛がして、起動の軽い衝撃があり、目の前の柱が静かにゆっくりと後ろに動き・・・


 やがて前のほうから近づいて来た出発信号機が青から赤へ変わり、その赤が深いブランデーブラウンの車体に反射して過ぎてゆく・・・


 幾つもの分岐器を渡り、気付くと一定のリズムは速さを増し、見慣れた下谷の街の灯は何処か懐かしい様な、不思議と切ない色にフィルターが掛かって見えて流れて参ります。


 何時か車内に乗っていた熱気や匂いは風に押し消されて、軌条の継ぎ目の音は鼓動にシンクロします。


 そんな、旅立の瞬間、小生は灯に人間の生命と生活が、飾らないままに感じられるのです。


 明日の朝はみちのくの汐の香りを受けて目覚めるのか、


 それとも、立ち寄った駅で不意に包んで来る静寂に、山々の緑を初視して目覚めるのか。


 どちらでも良いですね。


 何にしろ、素敵な人間との出会いがあるのは間違い無いんです


 晴れない雨は無いんですね


 去らない嵐は有りませんし


 冬は必ず春となり、そして自分も何もかもを輝かせる夏の陽射しは巡って来ます


 夜汽車に乗ったら、必ず朝はやってきます。


 そして終着駅に・・・


 でも、そこから乗り換えて参りますのでね、何にせよ。


 終着駅なんて無いんですね、それは始発駅の事ですからね


 なんて、費用も無いけれど時間的余裕が皆無な安房守は・・・今年も北海道・根室駅前花咲ガニサッポロクラシック(ビール)ってのも、後志・余市雲丹でウイスキーってのも、会津・喜多方ラーメン食べ歩きも出来ないんだべなぁ・・・・(笑泣)