電信版トレインタイムス第182号(通巻282/平成20年06月16日号)

☆岩手宮城内陸地震で交通文化運動家の岸由一郎さんの死亡を確認
 6月14日に発生した岩手宮城内陸地震で、土砂災害に見舞われた「駒の湯温泉」で、宮城県警察本部救助隊は15日、土砂が流入した同施設1階から3人の遺体を確認した。
 この中で、東日本交通文化財団鉄道博物館職員(学芸員)の岸由一郎さん(35才)の死亡も確認された。
 岸さんは福井県生れ・東京芸術大学出身で、同大学の青木栄一教授に師事し、学生時代から鉄道誌に投稿するなどの活動を始め、卒業後は財団法人交通文化振興財団・交通博物館学芸員として、また個人としても京福電鉄(現・えちぜん鉄道)の車両研究や、新潟交通月潟駅及び車両の保存、また昨年廃止となったくりはら田園鉄道の資料保存に活躍した。
 この日は、栗原市内で行われたくりはら田園鉄道の保存活用やそれを基軸とした地域観光活性化に関するシンポジュームに参加し、金沢市在住の観光コンサルタント・麦屋弥生さん(48才=死亡)らと共に「駒の湯温泉」に宿泊していたもので、他にこの施設の経営者の妻も遺体が確認された。
 この他4人が行方不明で、同県警では捜索を続けている。
 また、この地震での犠牲者は15日23時現在、9人となっている。
 一方、この悲報を受けて、交通文化連盟では理事長名でコメントを発表している。


<岸由一郎氏訃報に接した特定非営利活動法人交通文化連盟理事長談話>
 趣味に留まらず、実社会で、そして地方で鉄道文化財の保存活用と、交通博物館・鉄道博物館に於いて、交通文化の振興に生涯を捧げられた岸氏の訃報に接し、弊連盟の関係者では無いが、その高い見識と行動は、まさに同志であります。
 その先駆の同志は、余りにも若く逝き、彼がこれから生み出したであろう万の民衆の笑顔や元気を思うと、それは国家財産の損失そのものであります。
 ただ悔しい、の一言であります。
 今は深く御冥福を祈ると共に、同じ志を持つ全ての人々と共に、一分でも彼の遺志と情熱を継承し、彼が創り出したであろう多くの笑顔と元気を、わずかでも実現すべく心静かに誓うものであります。
平成二十年六月十六日
 特定非営利活動法人交通文化連盟理事長 吉野俊太郎義将 謹言
 
トレインタイムス
平成20年06月16日発行(電信版182/電網版282号)
発行者 特定非営利活動法人交通文化連盟事務局
編集者 トレインタイムス編集委員会
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連絡先 電信 c623@npo-jp.net
<特定非営利活動法人交通文化連盟は千葉県知事認証の社会文化ボランティア法人です。>


 何時お会いしても穏やかな笑顔の紳士な青木教授の弟子として、これまた頭の低い笑顔の青年と言う印象がありました。


 記憶を辿ると2度お話をしているのですが、彼が交通文化財保存と共に地域活性化の運動をしているのは最近知りました。


 くりはら田園鉄道存続・保存の話題が出た時に、元交通博物館の・・・と伺って、ああ!と・・・


 悔しい、悔しいです。


 35才の研究家であり、運動家が持つ可能性はどれ程ばかりか・・・


 深くご冥福を御祈念致します。