さて、放送業界では喋る専門の方をアナウンサーと申しますが、イベント業界ではアナウンスは「会場内案内放送」のことで、ブースやパネルディスカッションで「シナリオ」に沿って喋る方やその役割をナレーションと申します。
これは、ドラマやコンテンツの中で説明などの台詞だけの役割をナレーションと言うのと同じなのですが、実はこれには歌唱と通じたものがございまして、要点は「音階」。
人間、言語や方言・性別が違っても必ず会話の中では言葉の感情伝達補助として音程・速度・音圧が混入されて実用されています。
で、個々に通常使用されている会話の「音階」がありまして、これを自分で正確に掴むことが第一なんです。
性格や癖、その時の精神状態で音程はかなり差があります、同じ人でもです。
例えば、余り好きでは無い上司に残業を指示されたとします、その時
「はい、判りました。」
と答えた時の音程や音圧と、
以前からちょっと良いなぁ、背も高いし清潔感もあってなかなかハンサムじゃん!なんて独身男性社員に資料作りを手伝って欲しいなんて頼まれた時の
「はい、判りました。」
と答えた時の音程や音圧、確実に違うはずですよ。
どころか!マークや中抜きハートマーク付いて、周囲にバラトーンで飾ったりしちゃったりしてね。
ナレーションの場合は普段の会話時の音階より低めで、速度は遅め、音圧は普通ってのが標準の発声。
が、アナウンスですと音階高め、速度かなり遅めで音圧は歯切れ良く高めの方が聞き取りやすいんです。
ではその基準なんですが、お手元に鍵盤でも何でも良いので、ドレミファ・・・と音階の取れるものをご用意頂き、普段の話し言葉の音階を先ず確認してみてください。
必ず発声していて一番楽な「音階」がある筈です。
それがあなたの話し声のキー、なんです。
次に何でもいいから歌を一曲歌ってから、ドレミファ・・・と鍵盤叩いてその音に合わせて声を出します。この時、半音もチェックするとなお良いです。
で、その中で出しやすい音階がありましたら、それが歌声のキーなんです。
大抵はこの2つのキーは違うものになるそうですが、次からが本番。
大きく口を開けて・・・口を横に拡げるという感覚で、
「あ・い・う・え・お!か・き・く・け・こ!」
ってな具合で、一音一音切りながら、ハッキリと発声する訓練です。
この時、自分のキーより2~3音高く、そして続いて2~3音低くハッキリと発声する練習をして見て下さい。
長くても三ヶ月もすりゃあ、キーに幅が生まれます。
企業の面接なんかぁん時には、やはりハキハキとちょっと高めに音圧やや高め、の声の方が面接官の印象に残りやすくなるものです。
同時に他の人に「声を聞いてもらう」、もっと言えば「声を届ける」って感覚で練習してみて下さい、自然に大声ではなくても聞き取りやすい声に変化するものです。
アナウンスとナレーションでは実は全く異なる商売なので、発声や訓練の方法も異なりますが、基礎と言う事ではこれは実効性が高いものの筈です。
ただ、中には元々の発声が「耳障りの悪い音」の方もいらっしゃいます。
これは複数の人間に立会人をお願いして、聞き取り易い音程と音圧を調べだすしか無いですね。それでもちゃんと変化しますから、ご安心を。
注意点はアゴは引くって事ですよ!