単純に積算すると、この廃止されたレイアウトの部材の総額は12万円です。
ただ、組立・塗装などの工賃も加算するとざっくり42万円になります。
つまり、模型は手間賃が物凄く掛かるものでして、最近この分野で「キット」が衰退する理由も良く判ります。
前述の砂利と同じでして、完成品だけですと全く個性も何もあったもんじゃあ無いんですわ。
しかして、例えば勤め人が趣味で・・・となれば、なかなか塗装が壁になります。
何よりシンナーのあの匂いがね・・・家族持ちや集合住宅住まいだと苦情なんか言われたりしてね。
最近はシンナーを使わない水性塗料もあります、しかしどうしても発色や感じに違和感が出るものがありまして・・・模型の基礎として、水性のアクリル・エナメル、油性のアクリル・エナメルの4種の使い分けってのがあります。
例えば、画像に写っている気動車はグリーンマックス社製造のキット=プラモデルで、自分で組立てるものなんですが、こう言う細かい表現が欲しい、モールド(表面の凹凸)がきっちり出て欲しいものは油性塗料をスプレー(エアブラシ)で塗装します。
手前の火の見やぐらは油性エナメルで下地を隠す様にしています。
ここには写っていないんですが、逆に手塗りの水性エナメルやアクリルを使った建物もあります。
厚手に塗膜が出て、むしろ重厚な感じになります。
が・・・この気動車=ちっこいディーゼルカーの前照灯は、水性エナメルの銀色を爪楊枝で「垂らして」乾燥させて、ちょいと凸を出してます。
塗料の性質を、まぁ色々ご自分で試してみて、イメージに合ったものを選ぶと良いと思いますが、逆にプラモデルだからったって、何でも一種類の塗料だけだと、やっぱり表現が狭くなります。
物凄く手間も銭も掛かりますが、この動く箱庭はやはり良いですよ。
個人的には家と家の間や木々の間から覗く汽車、そして民家の直ぐ側に迫った崖や森。
で、何だか洒落たもんの一つも無い日常が、当たり前みたいにして流れているのだけれど、ここに来た者は止まりながら動いている時代を感じる・・・
そんな情景が好きでして、小樽も函館も上砂川も会津若松も喜多方もまるまる二日位、宿にも戻らず街を歩いて、そんな自分の好きな情景を探すのが楽しかったもんです。
そんな記憶から断片的にアイデアとして引っ張り出して作ってますから、まぁ自慰っちゃ自慰。
でも、何だか息苦しい無個性の電車と無表情の無数の人間が間断無く流れる都会にゃリアルの世界で飽きたもんでね、どっか蚊取り線香の匂いがする街角に自分を置きたくなる訳です。
同じ感覚を、ご覧になって頂いた方にも感じて頂ければ、それが何より報酬かなぁ・・・・。
