1・一般普通旅客席のこと。船舶では最下等クラスを指す場合もある。/2・鉄道等現場用語で放送専任職及び放送のみの職務のこと。「声のみ」の「声」をひっくり返して「エコ」のみ、としたらしい。/3・放送等用語で簡略音響効果のこと。また音響設備が貧弱な放送局や録音スタジオの事も言う。「エコーしか出来ない」、エコーのみ、と転じた。
操車場や客車・貨車の入れ替えを扱う現場での事故は案外多く、死亡した事案も少なく無かった。
それら負傷の後遺症から屋外作業が出来なくなった職員さん達は、座ったままでも出来る出札や放送へ転じたり、庶務・内勤へ転じたものだったんです。
上野駅の声、と呼ばれた山崎職員もそうした方だったのですが、独特の柔らかい低い声は大鉄傘(中央口ホール)に響き、心地良くしかも聞き取り易い放送をされる「神様」の一人でもありました。
その声はNHKの大河ドラマ「山河燃ゆ」(松本幸四郎さん主演)で使われた事もあります。公休日に渋谷まで出掛けて収録したそうで。
何より山崎職員の凄さは、何時、どんな状態でも声のトーンもリズムも変わらない事で、
「本日も上野駅御利用ありがとうございます、14時48分発、常磐線回り青森ゆき特別急行みちのく号17番線より・・・」
何て言う普段の、定時運行状態の時も事故の時も同じなのであります。
「本日も上野駅御利用ありがとうございます、御案内致します、ただいま高崎線、東北線、常磐線の普通列車、特急・急行列車は運転を見合わせております・・・京浜東北線も運転を見合わせております・・・山手線は外回りのみ運転しております・・・」
出勤時に何だか安心して歩いて聞いていたら、内容は凄まじい事に気付いて途中から慌てて職場に・・・しかし!御客様は騒いだり慌てたりしていないのです。
放送一つで、どれだけ職員が救われた事やら、最近は「輸送指令」のに~ちゃん・ね~ちゃんですら無線の声が進退極まっている。いやいや本当に窮地に立たされているのは現場の乗務員や駅職員なんだぜ、しっかりしろや!
声一つで御客様の安堵=安全が作れた、あの人もやはり「国鉄の神々」なのです。