年齢の差が大きいカップルや、一見アンバランスに見える夫婦など、実はよくよく観察しておりますと、確かにお似合いだわなぁ、と言う場面があります。
それと制服、男女共に「らしく」見える魔法のアイテムですね。
国際的映画スターの高倉健さんなんか、日本で一番ヘルメットが似合う俳優さんと思っております。
既に四十路の歌手であり女優の南野陽子さんなんかは、まだセーラー服が似合いそうです!
いや、似合う、絶対似合います!
逆に、私には一般的なシングルスーツが似合わない似合わない、いやいや驚くほど・・・
蒸気機関車にもそれは言えます。
やはり機関車は客車なり貨車なりを牽引して何ぼ、それが本来の姿だからでしょうか、不思議とどんなに美しい電車を牽引しても様になりません。
過去にディーゼルカーを牽引した蒸気機関車企画がありましたが、地元からもファンからも酷評で、次からは客車もセットで借りてきたなんて・・・
今日、その「客車」が決定的に不足しています。
JR各社ですら掌握していないだろう全国の蒸気機関車計画で、この「客車不足」がネックになって実現を断念した地域が小生知る限りでも2ヶ所あります。
ここで重要なのは、
「御客様はあくまで客車に乗る」
と言う至極当たり前の概念が鉄道会社や国土交通省・そして企画仲介代理業者に無い事です。
大抵の蒸気機関車が似合う「在来型一般客車」、通称レトロ客車はそんな蒸気機関車の定番「制服」みたいなものですが、現実的に余ったものなどなく、放置状態のものは現用=旅客営業運転用として使うには痛みすぎている・・・
西日本でも東日本でもそれらの主力は自動扉・冷房付・ディーゼル発電機装備の客車で、旅客安全対策の見地からすれば、自動扉の機材は「必然」なのでしょうね。
しかし、ご乗車の御客様の満足度数は、「本物のレトロ」に志向しており、更に近年のブームは「偽物」を見分ける眼力を磨いておりますから、ファンで無い方が、
「本物の蒸気機関車の時は、こんな冷房なんか無かったし・・・」
と的を得た批評をされます。
煙を出して走れば何でも良いんだ、と言う様な消費者軽視の発想は時代遅れです。
非常に残酷な言い方ですが、かの福知山線事故も
「遅れなければ良いんだ」
と言う発想が全体的に漂っていた中で起こったとも言える訳で、交通商売の基本はやはり「安全」、そして「快適」と続くものと考えます。
その「快適」は、「快く、各々に適した」と解釈すべきものと推察します。
で、客車が無い。
無いなら作れば良いだろう、とまぁ大抵はお考えになられますでしょうが、客車新造で1両8500~1億円、これを減価償却すると計算すると・・・なかなか採算性の取れるものでもございません。
これが全車寝台長距離列車ならば、何とか料金と言い多重的に銭を取れますが、国土交通省の指導としてこれらの蒸気機関車列車で高額な加算料金は馴染まない、と方針を明確にしております。
確かにそんな方針が出る以前から実施している大井川鉄道などを除いて、大抵は「快速」です。
ならば、廃車となった電車をベースに軽量で、しかし御客様が接触する部分は限りなく「本物」を体感して頂ける客車を構想しませうっ!
ってな事で勉強を始めて早くも22年。
今や現実への欲求を肌で感じますが、現在稼動中の在来車が昭和8~28年に製造されたものですから、実はレトロ客車の引退の時は刻一刻と近づいています。
しかし本心では、何時までも在来車が走り続けて行ける事を祈り、またその為の支援策も具体化させたいと考える昨今であります。