今日、財政破たんに関するセミナーをしてきました。
最近、財政破たんに関心を持つ方が少しずつ増えていることがわかります。
話に出ていた内容の一部を公開させていただきたいと思います。
日本の財政赤字は、13,4年前であれば、GDPの3分の1程度でした。この程度であれば、日本が円安政策をとれば何とか経済を立てなおすことはできる水準です。しかし、今となっては日本の財政赤字はGDPの2倍である1000兆円にまでなってしまいました。
もう破たんは避けられません。
日本がデフォルトを起こすか、ハイパーインフレによって債務を帳消しにするしか手立てはありません。。。
でも、国家間の信用問題があってデフォルトにすることは難しいでしょうから、実際にはハイパーインフレしか道はありません。
そうなった時、私たち国民は自分たちの資産を自分らの力で守ることしかできないのです。
では、日本が財政破たんをした場合、円はどうなるのでしょうか。あるエコノミストは、最悪1ドル=1000円までいくと言っています。
「そんなに!?」と思うかもしれませんが、全然あり得ない話ではないと思います。
たとえば、ドル/円は1971年まで1ドル=360円の固定相場でした。そこから、変動相場制へ転換して以来、円の実効レートは4倍以上に上昇しました。
また、中国元を見ても、対ドルで4倍近くになっています。
これらを合わせると円は対中国元で16倍になっているということです。
20世紀に入りハイパーインフレが起こった国の代表例として、ドイツ、ロシア、アルゼンチンがあります。
ドイツは、1913年から1923年のわずか10年の間で、マルク(ドイツの通貨)は1兆分の1にまでなってしまい、物価は100兆%も上昇しました。うそのようで本当の話ですが、実話です。今1万円札を拾ったら「ラッキー」と思うでしょうが、このような事態に陥ったら、1万円札なんてゴミにしか見えなくなります。
では、なぜドイツでハイパーインフレが起こったのでしょうか。
事の発端は戦争賠償金でした。第一世界大戦に敗れたドイツは、ヴェルサイユ条約により戦争責任を強くと我、海外の領土と植民地をすべて失い、巨額の賠償金を課せられました。その金額は2260億マルクという途方もない額でしたが、それが減額され1320億マルクとなりました。しかしそれでも当時のGNPの20年分に相当する多額なお金で国家としての支払い能力を大きく超えていました。
その後、支払い不履行となったドイツは、フランスにドイツの鉱工業の中心地であるルール地方を占領され、賠償金が大幅に猶予されたものの、1923年末にはデノミが実施され、翌年にはアメリカの資本も入り、ようやく経済が落ち着きを取り戻しました。
しかし、それもつかの間1929年になると世界大恐慌がはじまり、ドイツをすさまじいデフレが襲いました。
アメリカの資本に頼ってしまっていたため、アメリカが不況になったことで、その影響をもろに受けることとなり、失業者は700万人までのぼり、経済はまた疲弊してしまいました。
ハイパーインフレが起こったことを想像してみてください。
自分が持っているものや商品を価値のない紙切れと交換したいとは思わないでしょう。
たとえば、、、
小学校の時に牛乳瓶のふたを集めていたことはないでしょうか?
子供たちにとって毎日牛乳を飲んで集め続けるふたは価値があるでしょう。学校に週5日通ったとしても1か月でやっと20枚です。次第に周りの友達も集め始め、誰が一番持っているかを競うことだってあるでしょう。そうなるとたくさん持っている子はすごい!となり、価値が高まっていきます。中には、人のを盗んででも自分のふたの数を増やしたいと思う子もいるかもしれません。
しかし、ある日先生がごみ袋いっぱいのふたを持ってきて、みんなに配り始めたらどうでしょう?集めていたふたには価値がなくなり、子供たちは集めるのをやめてしまい大量のごみと化します。
お金もそれと一緒です。
お金に価値がなくなれば、それを対価として交換されるモノを交換したくなくなりませんか?
一度インフレが起こると、人はお金の価値を低くみるようになってしまいます。
そうなると、さらなるインフレが起こり、お金をごみ同然としてあつかうようにもなります。
人の心理はそんなものです。
インフレは通貨の価値の下落から始まります。
つまり、日本の財政が悪くなると、日本円を持ちたくないと思う人が増え、円を手放す時が来ます。円が売られると円安になりますよね。でも、グローバル化している現代で海外の商品に頼らなければ生きていけないのが日本人です。みなさんの食卓に並ぶ食べ物の60%は輸入物です。身につけているものだってそうです。
外国人が1ドルで売っているものは、現在の日本人にとっては80円です。しかし、1ドル=1000円までなれば、外国人にとっては1ドルは1ドルの価値ですが、我々日本人にとっては1000円にもなります。
外国人の仕入先に「円安になっちゃったから、1ドルじゃなくて10セントで売ってよ~」なんていっても、無理な話です。
日本の格付けがどんどん低下しています。
今後、2025年にはBB格にまで下がるともいわれています。そこまでいくともう後進国レベルです。そのような国の国債の金利を見てください。日本では考えられないくらい高いのです。そうしないとだれも貸してくれないからです。消費者金融の金利が高いように信用度の低い人には金利を高くしないと貸さないのです。
日本の金利が上がれば、財政赤字もさらに悪化し、返済なんでできないのが明確になります。
2013年には消費税も上がるでしょうが、そんなんでは全く足りません。
菅さんではなくて誰が日本の財政にリセットを押すのか。。。
結局は、それしかないんですね。
「日本は、90%が国民からの借金だからまだ大丈夫!」というのは間違いです。
借金が増えていないならそういっても大丈夫でしょう。しかし、現実は毎年借金は増えています。いずれ日本人が貸してくれるお金だって尽きます。そうなれば、海外から借りなければやっていけません。
円定期はリスクがないという人もまだまだ多くいらっしゃいますが、それは”額面”だけでのお話です。
100万円は100万円と書いてありますが、その価値だって変動するのです。
しっかりと、リスク管理を行い財政破たんに備え勝ち組になるのではなく”負け組にならない”ようにしていただきたいと思います。
投稿、ご意見お待ちしております。