ドラマ 「嫌われる勇気」(フジテレビ 毎週木曜 夜10時)
最近すべてが不評のフジテレビ。
しかも主演はスキャンダルからいまだに復活出来ない 香里奈。
誰も期待していないドラマかもしれません。
でも、私は見ます。
だって、香里奈ファンですから。
変なスキャンダルなんて気にしません。
でも、ちょっと今回はあまり良くないかも・・・
まず問題は香里奈の設定。女主人公・庵堂蘭子というクールな刑事役。
香里奈ってイメージ的には、まじめだけど明るく、調子に乗ってガンガンやり過ぎて失敗するみたいな三枚目的な感じ。
でも今回は冷静でほとんど笑わない刑事。
今までのイメージを払しょくしたいのかもしれないけど、かなりイメージが合わない。
そしてもっと問題なのは、物語の展開と言うか構成と言うか。
話の根底をなす「アドラー心理学」とそれを物語に入れる方法。
これまでも、心理学者や数学者、物理学者など専門的な知識を生かして犯罪を解決する刑事ドラマはあった。それらは全て専門知識を持つ学者(専門家)と何も知らない無知な刑事との組み合わせで、論理的な難しさに対する面白さを演出していた。
今回は主人公の女刑事(香里奈)は「アドラー心理学」を熟知している設定で、その考え方を基に勝手にどんどん行動する。しかもその論理に対する説明は一切しない。
その論理の説明役が帝都大学文学部心理学科の教授・大文字哲人(椎名桔平)という2段階構成。しかも、その間をつなぐのがおバカな新人刑事の青山年雄(加藤シゲアキ)。
つまり論理に基ずく行動が先に有って、その解説を得るために、間に一人入る。間を空けることで「どうしてそうなるのか?」と言う期待を持たせるつもりなのかもしれないが、それがまどろっこしくてすっきりしない。
事件の解決と論理の解説が混ざってすっきりしない。
原作はどうなのか判らないが、他の刑事ドラマのように、香里奈を熱血漢だがちょっとおバカな刑事役にして、論理的な事件解決のキーワードを大学教授が教える構成の方が、香里奈のイメージとも合うし、話もスッキリして分かりやすくなるとおもう。
なんか、他の専門理論を使った刑事ドラマとは差別化しようとして失敗したパターンみたいだ。
これから先、どんなドラマ展開をするのか判りませんが、その構成の複雑さがつまらなさに繋がらないように考えてほしいですね。