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世 俗 の 構 造
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第071203号
ベトナム戦争下と現代日本
比較して始めて、その異常性に気づくことがあります。
日本の現代の自殺者数です。
1年間に3万人を超えているのです。
ここ数年連続継続したデータです。
当然ながら、先進国第1位です。
イコール世界第1位といってもおかしくないでしょう。
ここで、この数字がどのくらいのものか、
あるデータと比較してみます。
ベトナム戦争の戦没者です。
アメリカは自らの利益の為に遠いベトナムの地で起こした
この戦争で戦死者58,000余名(派兵数全体の約10%)
を出しました。
戦争化通じての戦没者が5万8千人です。
10年以上の通算のデータです。
しかしながら、この戦没者がアメリカの世に
反戦ムーブメントを起こしたのは周知の事実です。
また、帰還兵の精神疲労もかなりの社会問題となりました。
驚愕しませんか?
3万人と5万人
単純計算すれば、10年間で30万人の自殺者を輩出することになります。
抜本的対策がなければ、自殺者は今後も増えると考えられています。
それにしても、この数字を前にして、日本国の呑気さです。
孤独を恐れ、公を亡くした国民性のなせる性(さが)なのでしょうか??
♪ ♪ ♪
ベトナム兵士の精神疲弊は、「予測不能」が原因と一説にはいわれております。
・ イデオロギーが曖昧であったために、目的が明確でないこと。
=
次の指示が、どのようにされるのか「予測不能」。
・ よって、兵士に誇りがもてないこと
=
一体、自分は何のためにこの行為をやっているのか「予測不能」なこと。
・ 事態がゲリラ化したために、敵、味方が混在したこと
=
人との信頼が根本的に結べなくなり今日の味方が明日の敵と、
「予測不能」。。。
さてさて・・・・・・
現代日本産業組織事情。
極めて、酷似しているとは思いませんか!?
・ 明確でない指示
・ 何のための労働なのか
・ 同僚、上司との信頼関係
結果、ベトナム戦争の何十倍もの
自殺者を産出しているのです。
少子化による経済成長の鈍化を危惧するまえに
労働者そのものの損失に目を向けるべきなのでは?
生物には自浄本能があると言います。
あまりにも環境が生存に適さないと
鼠のような動物でも自殺をはかるそうです。
現代、親が子を殺し、子が親を殺す
種族保存の本能に極めて対極した人間行動が
日常的におこる環境。
そして3万人の自殺。
環境に敏感な柔らかな心をもつ人々が
精神疾患にやられている現状こそが
日本の病める構造のひとつです。