28日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に続落。
終値は前週末比256円46銭(2.50%)安の1万9円52銭と、
7月24日以来およそ2カ月ぶりの安値を付けた。
外国為替市場で主要通貨に対して円高が加速し、採算悪化への
懸念からハイテクや自動車など輸出関連株を中心に売りが膨らんだ。
金融株への売りが続いたことも相場の重荷になった。
東証株価指数(TOPIX)も大幅に続落し、
約2カ月ぶり安値で終えた。
米金融緩和の長期化観測や藤井裕久財務相が円売り介入に
消極的な姿勢を示したことを受け、円は対ドルで一時1ドル
=88円台前半まで急伸。
先行きの収益に対する不透明感が広がり、輸出関連株に
売り圧力が強まった。
前週に大型の公募増資を発表した野村が大きく下げたほか、
米地銀子会社の資金支援を発表した三菱UFJも売られた。
日経平均は一時9971円と節目の1万円を割り込んだ。
藤井財務相が午後の講演で「円高是認とはまったく言っていない」
などと発言したと伝わり、円高進行にやや一服感が広がると、
日経平均は一時下げ渋った。
ただ、業種別株価指数の中でこれまで相対的に底堅く
推移していたハイテク株は売りも出やすいといい、午後も
相場の重荷になる場面が目立った。一方で電力など
ディフェンシブ株の一角や円高の恩恵を受けやすいとされる
小売株の一角が買われ、日経平均はかろうじて1万円の大台を死守した。
東証1部の売買代金は概算で1兆4126億円、売買高は21億2047万株。
東証1部の値下がり銘柄数は1138、値上がり銘柄数は458、
変わらずは87だった。
連日の株大幅安を受け、東証1部の時価総額は297兆円と
7月23日以来、約2カ月ぶりに300兆円を下回った。
トヨタ、ホンダ、日産自の自動車株が下落。キヤノンや京セラも安い。
このところ堅調に推移していたアドテストやTDKは大きく値を下げた。
野村、みずほFG、三菱UFJ、三井住友FGが軟調。菱地所や
住友不など不動産株も下げた。
半面、東電、関西電が高く、日ハム、ファストリが買われた。
東証2部株価指数は続落。
日立システム、三菱総研、オリコが安い。
前場は堅調だった大幸薬品が下げに転じて終えた。
半面、ラオックス、森尾電が買われた。