36日目(マニラ1日目)
ホテル予約アプリで評価が高くて5000円以内という感じで検索したホテルに着いた。部屋に入るとまあまあ綺麗なのはいい。なぜか日本の古いカレンダーも飾ってある。フィリピンに来てわかったのは、日本風ということは一つのおしゃれであるらしい。日本人の僕から見ればなんてことない文物でも、フィリピンでは外国風のおしゃれなもののようである。ストリートの、なんだかよくわからない揚げ物を売っている店にも、手書きでTEMPURAとか書いてある。
ただそのホテルのベッドの横に並んでいるのはどう見ても盆提灯である。ベッドの枕元に二つの盆提灯。それはいいのだろうか?
そして枕元は耳栓が置いてある。そういうサービスなのかと一瞬思ったが、嫌な予感がする。案の定、夜になると音楽がホテル中にドンドンと鳴り響く。二階がクラブのようなバーなのだ。ただこれは嫌な感じはしなくて、なんだか賑やかでいい。マニラまで来て一人で何やってるんだろうという気が紛れる。なんだか気分が良くなったのでそのバーに飲みに行った。土曜の夜なのに客は3人くらいしかいなくて、おじさんがノリノリでDJをしている。その雰囲気がとても落ち着く。マニラなんて嫌だよと思っていたが、このバーに来れただけでなんかそれだけで良かったと思った。他の客が帰った後、なんか聞きたい曲はないか、流すぞと言われたのでFela Kutiを流してもらう。とても贅沢である。良い一日で終われた。
