大学生になって、バイトばっかりしてたおかげで、好きな音楽ソフト購入の余裕が出来て、東京へ中古ソフト捜しに出かけることが多くなりました。

あの頃は、初めて見る世界に驚きの連続で、楽しくて仕方ありませんでしたが、中でも
一番、猟盤が楽しく、収穫が多かった店として思い出すのが、新宿にあったウッドストックです。

$レコ袋と レコ屋の 思い出語り


80年代後期、私がこの店を初めて訪れた時は、レコードコレクターの休憩場所になってた柏木公園のまん前に存在してました。

あの当時、私は熱心なロッキング・オンの読者であり、何から何まで影響されまくってました。(おかげで、一時期、メタル系や、ジャーニーなどのメロハー系(出来れば、ロッキング・オンから有名になったあのジャンルの呼称「○○ロック」は使いたくない・・)などを小バカにしてた時期があります。ホント、申し訳ない・・・)

で、あの雑誌の後ろにマニアックな店の広告が、たくさん載ってまして、特に新宿は、そういう店が多く、言わば聖地的存在だと知ったのは、その頃のことです。その中で、10ccのエリック・スチュワートが在籍していたウェイン・フォンタナ&ザ・マインドベンダーズというバンドのLPが広告に載ってまして、これは行かねば・・と思い、広告に載っていたウッドストックという店に向かいました。そのとき買ったのは、コレ。

Wayne Fontana & The Mindbenders「The Game Of Love」
$レコ袋と レコ屋の 思い出語り


彼らの65年のファーストアルバムに「THE GAME OF LOVE」という全米1位になったシングルA、B面を追加した作品。正直なところ、エリックは、バンド内のギタリストでしかないので、あまり好きなアルバムではないのですが、自宅近辺で手に入らないレコードは、外国に行かないと入手できない・・と思いこんでいた若造にとって、この店で、そんなマニアックな盤を手に入れたことは、ちょっとした事件でした。

このお店、小さな店でしたが、「こんなものが手に入るんだ!」という驚きを何度も味わい、未だにあの感動が忘れられません。
中でも忘れられない一番の思い出が、10ccの前身バンド・ホットレッグスの全曲集「You Didn't Like It, Because You Didn't Think Of It」の日本盤を購入したことでした。
$レコ袋と レコ屋の 思い出語り


後に全世界的な大成功を収める10ccですが、メンバーは、10CC結成以前に、数多くのセッションや、変名バンドでレコードを出しています。現在も10CCの名を引き継ぎ活動するグレアム・グールドマンが、アメリカに行っていたため、残った3人ででっち上げたのが、この「Neanderthal Man」です。


これが予想外の大ヒット(全英2位・全米22位)。上記の動画見て、どうですか?これがヒットするなんて誰も思わないでしょう。

このヒットのおかげで、彼らは、アルバムを製作するわけなんですが、説明すると長くなるので、とりあえず、興味のある方は、このページをご覧ください。
http://tencc.fan-site.net/holpj.html

そんなわけで、ホットレッグスは3枚アルバムあります。英米盤で、いろんなテイク違いがあったりで、マニアックに追及すると、とんでもないことになるのですが、私が見つけて大喜びした「You Didn't Like It, Because You Didn't Think Of It」さえ持ってれば、とりあえず全貌はつかめて問題ありません。

で、このアルバム、ゴドレイ&クレームの二人がとてつもなく美しいメロディをたくさん聞かせてくれます。中でも「FLY AWAY」「TODAY」の2曲は本当に素晴らしい。
ホットレッグスでなく、変名バンドFESTIVALの音源ですが、コレ。


いやぁ、美しい。10ccを辞めた後、実験色の濃いアルバムを出したり、一筋縄でいかない奇妙なポップソングを製作し続ける彼らですが、初期は、本当に美しいメロディのまっとうな曲を書いてたんですよね。



で、店の話に戻りますが、90年代半ば(だったかな?)ちょっと先に移転。店も広く、綺麗になりましたが、やっぱり思い出込みで、柏木公園前だった時が一番良かった。とにかく一番多くの感動をもらったのがこの店でした。

跡地はレゲエ屋さんが入ったんだっけな?今も建物は健在ですが、もうレコ屋じゃなかったですよね。

余談ですが、柏木公園前から撤退後、この建物にホモショップが出来て(笑)、そうとは知らず新しいレコ屋のつもりで入ってビックリしたことがあります。当然、今はありません。(本当は、確認してないから、断言はできませんが・・