五月連休に入ります。 | 宮城県大崎市の学習塾、進学塾「あるふあゼミナールのブログ」

五月連休に入ります。

5月連休に入ります。

とは言うものの私個人は連休を先にいただいて

秋田に帰ってきました。

秋田県能代市の出身なのですが

専業農家のいわゆる本家がいろいろあって

当主が一人暮らしをしているのです.

足腰が弱って、気弱な状況なので、何かの

励ましになればということで、妻と思い立った

のでした。

例年、連休は金沢の孫詣でとしてきたのですが

今年は上の孫も中学生となり、ジジババ相手でも

なかろうと、方向転換をすることに。


何年ぶりかで訪ねる生まれ故郷は懐かしくは

あるものの、同じようなたたずまいに見えながら

話を聞くと変転激しく、あるは大家滅びて小家と

なる・・・といった、方丈記の世界のような感が

あります。いろいろな故人の消息にもふれ、

万感胸に迫るものがありました。


少子高齢化が進んで、高校の統廃合が急ピッチで

進んでいます。

能代市内に普通高校二校と農・工・商の三校と

合わせて五つの高校があったのですが、いよいよ

三校態勢になるのだそうです。バスケットで全国に

名を馳せた能代工業は能代商業と合併、農業高校と

昔の女子高であった能代北が統合ということで

かなり大胆な統廃合が進められています。

同じような統廃合が秋田県各地で進んでいるようで

のんびりしている宮城県とは比較にならないほど

でした。それだけ秋田県の人口減と経済的な低下が

激しいという事なのでしょう。


同じように、生まれ育った村落の変化も厳しいものが

あるのでした。小規模農家はその存続が問われ始めて

いるという現実を目の当たりにすることとなりました。

部落のお墓の数まで減ってしまっている事には、昔日の

感を禁じ得ませんでした。東日本大震災で絆という言葉が

とりあげられていますが、社会的なフエルブンド〔紐帯〕が

東北の農村部でさえ崩壊に直面しているのです。

日本社会の変化を今更のように感じてしまいました。


これが大都市圏になると一層進行していることを

帰ってきて、NHKの番組をみながらしみじみと

考えさせられてしまいました。旧来の日本社会の

共同体が崩壊しつつあり、しかもそれに変わる

新しい社会のありようが未だに定まらない中で

私たちは呻吟しているのです。

大きな社会の変わり目に今あるということなのです。


働く人にとっても、日本的な終身雇用を求める声が

大きくなっているといいますが、その紐帯もまた、

労働自由化という美名の下に、労働人口の半数までが

不定期雇用者であると言われるように、私たちは

自ら破壊してしまったのです。


これまでと根本から違った生き方を考え直す時に

直面しているといえるかもしれません。


そんなことを考えながら、わが塾は明日より一週間の

連休に入ります。再開は5月6日からと致しました。