こんにちは

はりきゅう科のクドウです。
3年生は先週はり師きゅう師国家試験が終わり緊張から開放されたからか声のトーンが高くなり笑顔がいつも以上に見られるようになりました。
卒業も間近になってきていよいよ鍼灸師として巣立つ日が目の前までやってきました。
今日はそんな3年生の授業の様子をご紹介します。

ブログでは登場回数の少ないアエ先生の授業にお邪魔しました
アエ先生は教員のかたわら治療家として多くの患者さんを診ているので現場の知識も経験も豊富。
この日の授業では教員のアエ先生ではなく、鍼灸師として、業界の先輩として治療をするにあたって大切なお話をしていただきました。
その一部で「道具について」のお話を実演を交えながらしていただきました。
アエ先生の若い頃は(今でも十分お若いですが)鍼を自身で磨くのが当たり前の時代でした。
今では鍼の製造技術がすばらしいのでほぼ問題ないのですが、昔は購入の時点で鍼先がつぶれているものもあったりしたようです。
鍼先がつぶれていると刺された時に痛みが強く出たりもするわけです。
そのため使用する鍼を一本ずつルーペや顕微鏡で確認し、自ら研磨機で磨き滅菌加工をしてから使用していました。

髪の毛ほどの太さの鍼を肉眼でつぶれているか確認するのは難しい。


顕微鏡で確認し学生にも見てもらいました。

鍼先のつぶれた鍼はラップを突き破ってみると音からも全然違うのがわかります。

つぶれた鍼先を研磨機で磨いてる様子。
「簡単だよ~」なんて言っていますが、手つきはまさに職人芸です

素材が銀ですので銀磨きのクロスで汚れを落としたり、

超音波洗浄で汚れを浮かびあがらせて、

最後に乾燥させて(お菓子の箱で作った手作りの乾燥機)、現場ではこのあと滅菌処理を行い衛生的にも問題のない鍼に仕上がります
これを毎日行うと思うとすごい
先輩鍼灸師さんは当たり前のようにやっていたんですね。
今に比べて鍼一本の値段も高かったので、その分物を大事にする気持ちは強かったと思います。
今では使い捨てのステンレス鍼が普及し自ら鍼を磨くことも珍しくなりましたが、自分の使っている鍼を顕微鏡レベルで見て感じていくことはこれから鍼灸師として旅立つ3年生たちにはとってもいい機会だったと思います。