今回はハセガワ 1/200 B747-400を製作していきます。お付き合いのほど、宜しくお願いします。


このキットも生産終了から早いもので約10年が経過し、ネットで見つけるものの少し割高での値段設定が目立つようになってきました。B747は個人的に好きですし、世間にはまだまだジャンボファンの方は多いと思うので、再販なんかあれば嬉しいと思うところです。


さて、今回は主翼から取り掛かります。僕としては初のフラップ展開状態に挑戦することにしました。(遅い。。)


まずは主翼パーツを切り出し、バリやゲート処理をします。ここはナイフで丁寧に削ります。

パーツをよく見ると、縁となる部分は大なり小なりバリが付いていることが多いです。パッと見た感じでスルーせず、よく確認しましょう。塗装した時に割と目立ちます。


続いて、タミヤのエッチングソー(ノコギリ)でフラップ部分を丁寧に切り出していきます。



あまり力を入れずにモールドに沿って少しずつ溝を深くしていくイメージです。

ちなみに、プラパーツを切り出す際はエッチングソー以外では切り出さないほうが良いと思います。恐らく、綺麗に切り出せず結果的に切り出し面がガタツキを起こしてパーツとしてほとんど使えなくなります。


前縁スラット&フラップの切り出しが終わったら、主翼パーツを瞬間強力接着剤で接着します。



接着したら、ポリパテで合わせ目処理しておきます。ちなみに、カヌー部分に着目すると少し内側に入る形に切り出しています。実機もおおよそこのような形状なので合わせたのですが、このままでは見た目も接着する際も不都合が生じます。

なので、プラバンを貼り付けて修復します。


下の画像はプラバンを接着しただけの状態なので、ここからヤスリやパテ盛りして整える必要があります。


次に切り出した側のカヌーを少しディテールアップしてみます。
幸いカヌーの中は空洞になっており、そこに伸ばしランナーとH字プラ棒を使って「でっち上げ」を試みます。

ちなみにH字プラ棒はエバーグリーン製1.5mmのものを使っています。



H字プラ棒をエッチングソーで切りますが、今回はカヌー内空洞の半分くらいを覆える長さにカットしてみました。
そして伸ばしランナーを立ててみました。


さらに伸ばしランナーでH字プラ棒と立てた伸ばしランナーを繋ぐようにゼリータイプ瞬間接着剤で接着しました。

ここで一番気にしたいのが、カヌーを取り付けたときの角度です。
どのようなフラップ角を表現するのか、フラップを下げすぎるとギア取り付け後に自立させた場合、フラップが地面に接触してしまうことになるので注意が必要です。
そして角度が決まったら、主翼本体に接する部分(カヌーの一番内側、切り出した面)の上面を斜めに削る必要があります。僕は更に削った後に0.3mmプラバンを貼り付けて、接着し易いように加工してます。

あくまで目測による調整にはなりますが、4つあるカヌーの取付角度がなるべく揃うように一番内側のカヌーから調整していきます。

僕はマステで1度主翼に貼り付けてみて、イメージを掴みながら作業を進めました。

画像では切り出したフラップと、0.5mmプラバンを切り出したフラップも貼り付けています。




なお、フラップ翼については切り出したままでは分厚すぎるのと綺麗な翼型をしていないので削り調整する必要があります。
また、プラバンで残りのフラップ翼を切り出すにしても、切り出しっぱなしでは単なる板になるので、こちらもナイフとヤスリで整えます。

そして、フラップ翼同士の継ぎ目は微妙に隙間が空いており、この辺りも接着する前に調整しながら作業することになりそうです。(現時点で僕はフラップ翼まで作業が進んでいません)

前縁は切り出したパーツをそのまま使うと分厚すぎて違和感が残ります。
さらに一番外側のスラットは主翼上面パーツと一体化している部分があるので、プラバンで作り直す必要が出て来ます。

僕は0.3mmプラバンにアイロンで熱を加えて木製の筆の手持ちを使って丸みを加えてみました。アイロンで加熱の際は必ずハンカチなど薄手の布を挟んで加熱します。

やはり全体として綺麗には丸くならないので、比較的綺麗に丸くなった部分を探してカットして前縁スラットとして切出してみました。


あっ、書き忘れましたが、ご存知の通り、B747の前縁スラットは一番内側と真ん中のスラットのエンジン付近の部分はエンジンに干渉しないような形状になっています。
僕は分かっていながら、スラット部分全てをカットしてしまったので、ここは修正する必要があります。。。(^_^;)

続いて、先に胴体を進めます。
まずはAPU排気口です。ここは毎回、真鍮パイプに置き換えています。やはりプラのままでは形状がダルく見えてしまい、しかも少し埋もれた印象を持ちます。


あと、今回初めて気付いたのがB744キットのみ主翼ダボが入る部分の裏側にダボを抑えるパーツが成形されていました。
通りで744はやけに主翼のガタツキが少いなと思いました。。。他の機体は毎回ここにプラバンを貼り付けていたので、小さな楽をさせて頂きました。ハセガワさん、他の機体にも同じように成形してくださいm(_ _)m


一応、機首には魚釣り用のオモリを入れ、パテで画像のように固定しておきました。機体の重さは個人の好みがあると思いますが、僕は尻もちをつかない程度になるよう作っています。
一時期ズッシリ感は好きでしたが、重すぎると製作しながら不都合が生じる事もあり、完成後もギアに負荷がかかりすぎてパーツを痛めるので今は必要最低限にしてます。
と言いつつも、色々加工していくとそれなりに重くなってしまいますが。。。

機内はつや消し黒で念のため塗装しております。


今回は以上です!