今回は表面処理を行います。


旅客機プラモデルは如何に美しく見せるかがポイントの1つだと思います。

胴体パーツの合わせ目や、主翼と胴体の接着面の隙間、過大なパネルラインモールドは全て(動翼は残します)埋めたり削ったりして処理するのが僕の方針です。


窓も今のところはデカール表現を採用しているので、-300キットや昔の金型を使用した-200キットで開口されている窓は全てパテで埋めてしまいます。


それでは画像を見たいと思います。




こちらの画像は見てお解りの通り、表面処理をして一度グレーサフを吹き、再度パテ処理を施した状態のものです。


表面処理は多くの方がご存知の通り、一度で終わることはほとんどないと思っています。上手い方はもしかしたら一度で終わってる??!


グレーサフを吹くと色々な処理不足箇所が判明するものです。胴体合わせ目消しが不十分で隙間があったとか、接着剤やパテが少しだけ残ってた、必要なスジボリが埋まってた、スジボリが脱線してた。。。などなどです。




グレーサフは処理不足発見に役立つだけではなく、成形処理した後のパテとプラの成形色の違い等を消してくれる役目もあるので、必須の手順だと思います。


画像はサフを吹いた状態です。


この時点でまた要修正箇所が見つかりました。しかも沢山。。。そして画像では解りにくいですが、実はサフを入れた皿をひっくり返してしまい、胴体の中央辺りに盛大にぶちまけました。。。(泣)

慌ててティッシュで拭き取り、サフ乾燥後に軽くヤスリを当てましたが、処理が甘くサフをこぼした箇所が光の反射で判る状態になってます。
これは再度削って修正です。(自分の不注意なので仕方ない。。)

ついでに他の処理が甘い箇所にもパテを盛りました。
そして、ヤケクソで??数年前に製作して放置してあった若干サイズオーバーなコクピットウィンドウデカールを発見したので貼ってみました。
やや大きいので、ノッペリとした印象を与えますね笑


以前ご紹介した胴体と主翼付け根加工はサフを吹くとマズマズな感じに見えます。


若干ダルく見える気もしますが、そもそも自立させると目立たない箇所なので、今回はこれで進めます。何もないよりマシ!という気持ちで加工してるので(^^ゞ

最後に表面処理で僕が注意してるポイントをご紹介します。

①初期段階の表面処理で使用するパテはポリパテを豪快に盛る。爪楊枝などを利用して隙間に練り込み、表面はヒケも考慮して気持ち盛るイメージです。

②初期段階のヤスリは基本的に400番。稀に240番も使用しますが、削り過ぎに十分気を付けます。

③表面処理の仕上げ段階前のパテはタミヤベーシックパテを使用してます。密着性がよく、ヤスリがけをしても変に剥がれる事が少なく綺麗に仕上がりやすいです。ただし、大きな隙間等に使用すると必ずヒケるので本当に微妙な凹み等に使用する程度です。溶きパテも使います。


④仕上げ段階前のヤスリは一番粗くても800番以上を使用する。粗過ぎると傷の原因になったり、必要なパテが剥がれる原因にもなり得ます。

⑤本当に仕上げ段階でのパテはタミヤベーシックパテ(ラッカーパテ)もしくは、フィニッシャーズのラッカーパテを薄め液でシャバシャバにしたものを爪楊枝で軽く塗るイメージで使用し、1000番以上の紙ヤスリを当ててます。

ただし薄め液を混ぜたパテはプラスチックを犯しやすく、稀に直径0.1mm以下のクレーター状の複数の穴を作る場合があります。もし、クレーター状になってしまったら、再度パテ処理が必要になります。

⑥一通り表面処理が終わったら、全体を1500番〜2000番紙ヤスリで処理します。十分表面が綺麗に見えても、高い番手ヤスリで水研ぎすると白い粉混じりの水が見て取れます。ということは、まだ粗さが残ってたということですね。


表面処理はどこまで追求するかという己の精神との戦いでもあります。面倒臭いから、この辺で。。。となると完成時の見た目にも大きく影響するので、面倒だと思わず(プラモデルは面倒を楽しむ趣味でもあります。早く完成を見たい気持ちは分かりますが)、愛情を持って極力妥協を避けて製作すると良いと思います。

僕も表面処理はキツイですが(ミスがあると特に)、完成時の達成感を期待して追求していきます。
 今回は以上です。