B737-700の胴体は白サフ吹き→コンパウンド粗目による磨き出しを経て、GX1塗装まで進んでいます。


今回は主翼周りの塗装のためのマスキング作業です!


皆さんはどのようにマスキングをされてますか??マスキングテープで塗装したいところ以外をマスキングする。。。当然ですね(^^ゞ


僕も基本的にそんな感じです。


ただ、マスキングして塗装した時に怖いのが塗装の漏れ出しと、思った通りにマスキングされてなくて所望の塗装が出来なかった。。という事ではないでしょうか??


僕もこれまで何度も失敗して、今では一工夫??一手間??加えて失敗を極力減らすように努力してます。

今回はそのご紹介です。


①どこをどのように塗装したいのか??を明確にする。

→実機画像を何度も確認して、どのような形で、どのような色が付いているのかをなるべく正確に把握します。


②イメージが掴めたら、シャーペンでマスキングしたい部分のラインを描いてみる(薄く、わかる程度でオッケーです。シャーペンが濃すぎると汚くなることがあります)

→いわゆるリファレンス(目印)を書き込むのですが、画像を見て、自分のイメージをそのまま書き込み、一度遠目から客観的に模型を眺めます。

左右で形状の差は発生していないか??イメージ通りか??実機との相違は許容範囲か??


そういった目線で眺めます。


リファレンスの書き込みは当然、一度で決まるものではなく、何度も描いては消してを繰り返して、少しずつ所望の状態に近付けます。


〜リファレンス書き込みは型紙も凄く有効〜

例えばANAの青帯の場合、いきなり目測だけで書き込むのは難しいです。

なのでデカールを普通紙などにコピーして、必要な箇所を切り取り、適当な箇所に仮貼付けします。型紙の切り出しは慎重に、かつ、シャーペン芯の幅も考慮してカットします。


仮貼付けをしたら、型紙の外縁となる部分をシャーペンでなぞります。


一通りなぞったら、一度遠目から模型を眺め、左右の関係や所望のラインが引けているかを確認し、納得できるところまで描いては消してを繰り返します。


リファレンスを書き込めたら、いよいよマスキングテープによるマスキングです。


③マスキングテープの特性を把握しておく


→マスキングテープには色々種類があります。数mmの細いものから、幅の太いものまで、また曲線マスキングテープなんかも存在します。


細いマスキングテープは細かい部分のマスキングに適していますが、緩やかな円形のマスキングも可能です。ただし、円形マスキングには限界もあり、細いマスキングで対応できない場合もあります。


そこで登場するのが、曲線マスキングテープ。

ビニール製のもので、フニャフニャしているので、曲線マスキングが得意です。逆に直線マスキングは苦手。。。


基本的に密着性もよく、曲線もある程度しっかりマスキングできます。ただし、こちらも曲線に対して限界があります。


キツい曲線をマスキングする場合は、マスキングテープをサークルカッターでカットして曲線マスキングテープを作成する必要があります。サークルカッター自体はそこまで高価ではないので、購入しても良いアイテムだと思います。


④いよいよマスキング

→マスキングする時に気を付けたいのが、長く切って一気に貼り付け過ぎないこと。とは言いつつも、場所によります。

例えばANAの青帯なら一気に貼り付けないと、途中でツギハギがあると、微妙に塗装部分の外縁の角度が変わったり、テープを剥いだときにマスキングテープをツギハギしたのが分かる残念な状態になります。。。


今回は主翼周りのマスキングに焦点を当てますが、こちらは約5〜10cmの長さにカットして小刻みにマスキングして行くほうが良い気がしてます。


まず、長いマスキングテープを使用すると、曲線箇所などで、形状的に凹凸があるとシワになったり、ヨレたり、うまく密着しなかったりトラブルの原因になることがあります。


それに主翼周りは大体どの機種も特殊な塗分け??色付け??になっており、それを再現すると長いマスキングテープは不要になります。


マスキングテープはリファレンスに対して、なるべく細い例えば1mm幅のマスキングテープからスタートします。



ここを幅の太いマスキングテープを使うと、密着不足やシワの原因になりやすいと感じています。

1mm幅のマスキングが完了したら、次に5mm幅程度のマスキングテープで1mm幅のマスキングテープを覆うような形でマスキング。
それが完了したら、太めの?例えば18mmマスキングテープなどでマスクしていきます。

大体このやり方が上手く行けば、塗装の漏れ出しは最小限に防げる気がしてます。




⑤それでも塗装の漏れ出しが心配なら、本塗装前にクリアでマスキングの縁をコーティングすると良いのでしょうが、デメリットがあることを認識しておく必要があります。

デメリットはクリアを吹くことで、塗膜が厚くなるので、本塗装まで終了してマスキングテープを剥がしたときに、マスキングしてない箇所との塗膜による段差が生じることです。

番手の高い紙やすりなどで処理できたら良いのですが、紙ヤスリで本塗装が剥がれたり、クリアが厚すぎると逆に修正が大変な状況になる場合があるので、リスクと塩梅を知った上でクリアコートした方が良いと思います。

今回はここまで。