3月11日土曜日
この日は、12年前の出来事をしっかり受け止めて、今の自分たちに出来ることを考える大事な日ですね。
私の娘は生後半年でした。東京が震度5弱で揺れたとき、フローリングの上で、すやすやお昼寝をしていました。
フォトフレームや台所のまな板が音を立てて倒れる揺れの時、私がとっさにとった行動は、娘に覆いかぶさることでした。
あの時に一番怖かったのは、「音」。
マンションが林立している住宅街なので、マンションの揺れによる窓ガラスの揺れる音が共鳴して、轟音になり、恐ろしかったです。
それとともに、テレビをつけてみた遠方で起きている光景は、忘れることはできません。
アルペの生徒の中に、地震発生時温水プールで泳いでいて、揺れが増してプールが波になって怖かった。それから水泳が怖くなった、というお子様もいました。
今回、プレゼンコンテスト・ファイナルに出場予定だった方の中に、
「福島の防災をも追う一度見つめなおす」テーマについての発表がありました。
大変な出来事を経験しているからこそ、今一度、現状を見直す必要があるのでは?
まだまだできることがあるのでは?という視点です。
10年かけて、少しずつ復興してきた福島。
福島の優秀な小学生の方々(アルペの夏期講座に、グループで合宿形式で来てくださいます)と昨年からお知り合いになれたのですが、
医者や経営者のお子様たちのグループは、よく勉強しているし、保護者の方から「どんなふうに生きていくべきか」のビジョンについてたくさんのお話を受け継がれていました。
自分たちは、医者になって、経営者になって福島を支える!
という気概を感じます。
この方々のすばらしさは、
保護者からお子様たちへのコミュニケーションが密であること。
そして、「個」ではなくて「仲間」「絆」意識も強いことです。
勉強になります。
私も、アルぺの授業の中で、日々、時事問題を扱っています。
小学生・中学生それぞれの視点で、問題をとらえて考える取り組みを続けています。
小学校のころから数年間一緒に勉強してきて、これから中学生になるメンバーには、特に成長を感じ嬉しくなります。
リサーチ力やPPTへのまとめ方、考える視点が身についている手ごたえを感じるからです。
こういうメンバーが、これから次の社会を担っていくのです。
一週間後のプレゼンコンテストも、今から楽しみでなりません!
3月11日土曜日
アルぺ たかぎ