今、昔買った河合隼雄さんの「人の心はどこまでわかるか」という本を読み返しています。
その本の80ページに、「普通の人になることが幸せか」というタイトルで、いろいろ書かれています。
平凡な普通の人になることが、果たして幸せなのかどうか、このことは、常に頭の片隅に置いておく必要があると思っています。
人と違うことをしているそこに、その人の個性があって、それこそがその人らしさなのではないかと思うことも多々あります。
ただ、この本にも書かれていますが、普通と普通でないことの違いを善悪で判断しないことが大切だと思っています。
私も、以前から人に話していたのですが、良いか悪いかなんて、神様にしか決めることはできず、人間にはできないことだと思っています。人がするすべてのことには、良い点も良くない点も必ずあります。それらをしっかりと深く見つめれば見つめるほど、善悪で判断することはできないと感じるようになります。
私たち人間にできることは、好きかきらいかを決めることだけだと思います。
ただ、人間社会の中では、ルールを決めないと、めちゃくちゃになるので、ルールを作って、それを守っているか守らないかで、判定をすることが必要になっていますが、そのルールも時代によって違っていますね。日本でも、数十年前は、人を殺せば勲章がもらえた時代があったのですから。
私のもう一つのブログ「アルプの日記」 でも、この本に関することを書いています。良かったら、そちらもご覧ください。