Yちゃんとの思い出 | alongside me

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自由に呼吸させて。好きなように生きたいの。でもひとりにしないで。

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それはわたしが高校2年生になる直前の春休み。
午前中の部活を終えて帰宅途中、道路の反対側をふと見るとそこは中学の同級生の家。そしてその家の前にやっぱり中学で同級だったYちゃんが立ってました。

Yちゃんは中学の途中から闘病生活を送っていて、学校もほとんど来ていなかった。小学生のときは本当に元気でユーモアにあふれていて優しくて人気者だったのに。

そのYちゃんが道路の方に向かってただ立ってたんだけど、そこはすごい上り坂で、わたしはいつもながら必死に自転車を漕いでいて・・・。


「あっ、Yちゃんだ。元気になったんだ。良かったねー。」


そう思っただけで声もかけずに自転車をシャカシャカと漕いで帰りました。



翌日もまた部活。

部活には同じ中学出身の子がほかに2人いたんだけど、そのうちのひとりが珍しく真顔で近づいてきて言いました。




「知ってる? Yちゃん、亡くなったんだって。」




え?なに言ってるの?




「・・・だって、わたし昨日 見かけたよ?!」




そう言うわたしに、彼は不思議そうに言いました。




「なに言ってるんだよ。
 Yちゃんが亡くなったの、一昨日だよ。」





何も知らずにいたわたしに、Yちゃんは挨拶にきてくれたのかもしれません。だってまだ明るい時間で見間違うはずもないし、後から思えば同級生の家の前とはいえ、そこにただ立ってるって変だもの。

あのときYちゃんに、「久しぶりだね~!」と声をかけるべきだったのかなって、今でも考えてしまいます。

わたしにとってはちっとも怖くない話ですが。