どーも、子連れおーかみです。

 

今週は疲労もストレスも極限状態に達し、月曜は会社を休んでしまいました(>_<)。

 

ただ、月曜少しゆっくりしたお陰でピークは脱しました。しかし、本当に今回ばかりはダウン寸前だった。。。どんな状況であれ、やはり心身の休息と言うものは大事だな、と身に沁みました。

 

とにかく短期間極限まで頑張れても、それで潰れてしまっては意味が無い。できるだけ長く、倒れずに頑張れる事が重要なのです。

 

それにしても若い時と違い、疲労からの回復が遅いと言う事を計算に入れていなかったよ・・・。体調管理やストレスマネジメントをきちんとしないと、本当にマズい。

 

しかし状況が変わったら変わったで、それに適応した対応をまた身に付ければ良い。早いところ自分のペースを見つけなければ。

 

さて、回復した所でキスカの続きへ行きます。

 

第五艦隊司令長官川島中将と麾下の第一水雷戦隊司令官大村少将は、夏にアリューシャン列島周辺でしばしば発生する濃霧を利用して、救出艦隊をキスカに突入させることを計画します。

 

しかしなかなか動こうとしない第5艦隊に悪評が立ち、参謀達は川島に大村で大丈夫なのかと詰め寄りますが、大村を深く信頼している川島は意に介しません。

 

悪評をよそに大村は第一水雷戦隊旗艦・阿武隈へ赴任します。

 

阿武隈は5500トン級の3本煙突が特徴の軽巡洋艦です。シブい。小さい頃プラモデルの「ウォーターラインシリーズ」で作ったなあ。懐かしい。

 

連絡艇から阿武隈に乗艦した大村。衛兵伍長が捧げ銃で迎えます。ひげが立派な衛兵伍長あだ名は「司令官」。因みに本物の木村昌福少将はこんな風な立派なカイゼル髭がトレードマークでした。

 

因みにこちらが本物の木村少将の写真です。カイゼル髭をはやして見た感じ厳ついですね。しかし、こんな感じでも普段は温厚で滅多に部下に声を荒げたりすることは無かったそうです。

 

本当に強い指揮官と言うのは、そんな感じなんでしょうね。

 

大村を迎えた事で、阿武隈のマストの上に高々と少将旗が上がります。

 

乗艦した大村は早速第一水雷戦隊の参謀・各艦の艦長達と会同します。

 

真ん中が阿武隈艦長の阿久根大佐(演:田崎潤)、左が参謀の玉井中佐(演:稲葉義男)。この二人も東宝映画の常連です。

 

阿武隈の他巡洋艦2、駆逐艦4の合計6隻・6人の艦長を前に浮かない顔の大村。

 

大村:「艦長がまだ大分足らんようだなあ。」

玉井:「いえ、全員揃っております。」

大村:「いや、フネだよ。駆逐艦がもう5杯は欲しい。」

 

そう。船乗りは船を数えるのに「杯」と言っていたそうです。

 

玉井は早速川島に掛け合いますが、開戦以来の激戦で駆逐艦の沈没が続出し、全連合艦隊の駆逐艦の総数が40隻にも満たない現在、頑張ってもせいぜいいいとこ3隻だと断られます。

 

しかし玉井は絶対に5隻と食い下がり、要求が容れられなければマストの上に白旗を掲げると言う大村の言葉を持ち出し、しぶしぶ川島に承認させます。

 

一方で大村は陽動の為、キスカへ玉砕を勧奨するような電文を、しかも平文で送ります。

 

キスカの兵士たちはこの電文に救援艦隊は来ないものと失望します。

 

しかし、工藤軍医大尉は傍受した連合艦隊の暗号電文に「ケ号作戦」という文字が有った事を不審に思い、キスカ島守備隊司令官の秋谷へその旨を問い質します。半年前のガダルカナル撤退作戦の時もこの「ケ号作戦」と言う言葉が使われたのでした。

 

因みにこの「ケ号作戦」のケは「捲土重来(けんどちょうらい)」のケで、日本軍が撤退作戦時必ずこの作戦名を使ったそうです。

 

核心を突かれた秋谷少将は、やむなく工藤だけには第5艦隊が救援に来る予定で有る事を伝えます。


しかし、守備隊全員への公表を迫る工藤に対して秋谷は、成功の見込みの無い作戦に期待を持たせて失敗した場合の士気への影響を考え公表はせず、この事は工藤の胸に止めておくよう依頼します。

 

一方、大村は連絡便としてキスカ湾への潜入に成功した伊7号潜水艦艦長・天野少佐(写真左、演:佐藤允)に潜入時の状況を事細かにヒアリングします。

 

また一人東宝映画の常連が出てきてうれしい限りです。因みにこの佐藤允(まこと←まなぶんさん、修正ありがとうございました!)は「和製ブロンソン」と言われていたそうです。ブロンソンとは、私が敬愛するかのチャールズ・ブロンソンの事ですね(笑)。

 

聞いた時は、「どこがだよ!」と思いましたが、この写真見ると確かにブロンソンに似ていますね。

 

とにかく「和製ブロンソン」まで出て来て、この映画の'男汁度'は爆上がりです(笑)。

 

 

伊7号は米艦隊がうようよしている東側正面を避け、浅瀬が続く西側を島に沿って進むルートを潜航しながら進んだのでした。

 

潜航しながら進めたと言う事で、浅瀬と言っても水深20メートルは有る事が分かりました。

 

天野は再度キスカへ行かせてくれるよう要求しますが、大村は要求している駆逐艦が揃い次第、第5艦隊が艦隊で救援に行くことを伝えます。

 

一方、川島は軍令部の会議で舌鋒鋭く駆逐艦の要求をねじ込みます。

 

川島:「6杯と言ったら6杯、万難を排して北方へ駆逐艦の増援をお願いします。」

赤司参謀:「言う事が無茶ですよ。。。」

川島:「これでも私は控え目に言ってるんだ。大村が言う通り10杯よこせとは私もさすがに気が引ける。それを6杯に値切るこっちの苦労も察して貰わなくちゃ。」

赤司:「総長、これではお話になりません。」

軍令部総長:「いや、なんとかしよう」

 

なんと、ダメもとが通ってしまったのでした(笑)。しかも、大村の要求より1隻多い6隻で。一本気な大村と違って、同期でも出世しているだけあって川島はこの辺の駆け引きの腕が冴えますね(笑)。

 

しかし、その代わり第5艦隊所属している重巡摩耶、那智を交換で放出させられましたが、そもそもこの救援作戦に大型艦は不向きだったのでした。

 

玉井参謀:「来ました、増援の駆逐艦です。」

大村:「たったの3杯か。。。」

玉井:「いえ、もう1隻。」」

大村:「ほう、4杯か。」

玉井:「あ、もう1杯!」

大村:「ほう、確かに!」

玉井:「ああ、また。6杯です!こいつはすごい!」

 

思わず破顔した大村は、玉井に川島へ早速お礼を言うよう命じます。

 

 

お礼も返礼も勿論手旗信号。手旗信号っていいですよね!自分もできるようになりたい(笑)。後は、モールス信号も(笑)。

 

このあたりの大村と川島の阿吽の呼吸のやり取りがとても爽快です。

 

予定を超える6隻の駆逐艦を手に入れ、陣容の整った大村率いる第一水雷戦隊はいよいよキスカへ向けて出港するのか?

 

続きはまた次回と言う事で。

 

それでは、また!