どーも、子連れおーかみです。

 

前回更新から1週間過ぎてしまいましたが、仕事(というか仕事のストレスで)更新が出来ませんでした(>_<)。


勤労感謝の日も仕事で潰れたし・・・・。休日も仕事しないといけないなんて自分の要領が悪いんだろうか・・・?最近休み無しの仕事につぐ仕事にいい加減疲れて来た・・・。てか、疲れると仕事の効率が落ちてなかなか終わらない→期限までに仕上げる為にまた時間掛けるしかなくなる→拘束時間ばかり増える→また疲労が溜まる、の悪循環だ。。。

 

さて、キスカの続きです。

 

アッツ島を米軍に占領されたことで、潜水艦による補給すらままならなくなったキスカの処遇について、海軍軍令部で会議が開かれます。

 

アッツ同様キスカも玉砕すべし、と主張する軍令部参謀の赤司少将(演:西村晃)に対し、同じく軍令部参謀の国友大佐(写真右から2番目、演:中丸忠雄)は救出を強く主張します。

 

両者の喧々囂々の議論の後、軍令部総長(写真中央、演:志村喬)はキスカ島を含む北方地域を管轄する第五艦隊の司令長官川島中将(写真右から4番目、演:山村聰)に意見を聞きます。

 

川島はキスカへの補給作戦に参加した11隻の潜水艦中、5隻が失われ4隻が傷ついた事実を伝え、キスカへの補給は絶望的であり、このままでは敵上陸を迎える前に守備隊は全員餓死してしまう事を伝えます。

 

川島中将:「こんなことが有っていいのか?いや、いかん!絶対にいかん!!もしここで、アッツに続き、キスカまで見殺しにしたら我々は恥を後世にさらします。総長、キスカを救わせてください。五艦隊の全力を挙げ、万難を排してキスカを救わねばなりません。」


良くぞ言ってくれた!

 

川島の熱弁に打たれた軍令部総長は、川島に救出作戦の実施を命じます。ここに戦史に名高い、「ケ号作戦」ことキスカ島撤退作戦の実施が決定されたのでした。

 

因みにこの映画は史実に対して登場人物の名前を微妙に変えており、川島中将は当時の第五艦隊司令長官河瀬四郎中将の事です。

 

川島中将は、このタイミングで第五艦隊作戦参謀を命じられた国友に、南方のラバウルへ電報を打つよう命じます。

 

そしてラバウルからは、新しく第一水雷戦隊司令官に任命されたある人物が、飛行機を乗り継いではるばる第五艦隊司令部の有る千島列島の北端、幌筵(ほろむしろ)までやってきます。

 

着任者を乗せラバウルを飛び立つ海軍の97式大艇。特技監督・円谷英二の操演が冴えます。

 

第五艦隊司令部が乗る旗艦・重巡洋艦那智。ミニチュアですが、精巧に出来ているので思わず載せてしまいました(笑)。

 

着任してきたのは、川島中将の海軍兵学校時代の同期であるナショナル・シューズ社の権藤常務、もとい、大村少将(写真右、演:三船敏郎)だったのでした。川島は肝胆相照らす仲で全幅の信頼を置ける大村を、この難作戦の現場指揮官である第一水雷戦隊司令官として、わざわざ南方から引っ張って来たのでした。

 

まあ三船の御大が登場しただけで、もはや作戦成功は見えたようなものですけどね(笑)。

 

因みに水雷戦隊とは、旗艦である軽巡洋艦1隻以下駆逐艦10隻程度で編成され、艦隊同士の海戦時に高速で敵艦隊へ突入し、魚雷の集中発射で相手を撃破する任務を持った部隊です。

 

川島はここで初めて菊千代、もとい大村に今回の任務がキスカ救出作戦である事を明かします。

 

因みに大村少将は、史実では木村昌福(まさとみ)少将です。

 

実物の木村少将はハンモックナンバー(兵学校卒業順位)は下から数えた方が早いくらいでしたが、艦隊勤務一筋の提督で、キスカ島撤退作戦の他にも日本海軍最後の殴り込み作戦である「礼号作戦」を成功させるなど、太平洋戦争中数々の戦功を挙げた実戦派でした。更に勇猛果敢な上に豪放磊落な性格の人柄で知られ、部下をむやみやたらに叱ることもなく、常に沈着冷静な態度で将兵からの信頼は厚かったそうです。また通商破壊作戦で敵商船を撃沈した際は、乗組員を下船させた後に撃沈するなど、人道にも配慮のある提督でした。

 

因みに史実では第五艦隊司令長官の河瀬中将と木村少将は兵学校の同期ではありません。(河瀬:38期、木村:41期)なので映画は脚色されていますね。

 

尚、この映画公開時の1965年は川島役の山村聰が55歳、三船敏郎が45歳ですので、この二人が同期というのも年齢差的にちょっと無理が有ります(笑)。

 

大村が着任した6月中旬頃には、アッツ島は近隣の島に作られた米軍の飛行場から連日の猛爆撃を受けるようになります。

 

飛来するB-24に向けて対空機銃を乱射する海軍の対空部隊。特撮ですが、なかなか迫力が有ります。

 

更に航続距離の長い爆撃機だけではなく、戦闘機も飛来しました。それは、これまでよりも更にキスカに近い島にも米軍飛行場が完成し戦闘機が進出してきたことを意味したのでした。

 

これ以上時間が経過すれば、米軍の重囲はますます強固になり救出作戦は絶望的になる。。。

 

そう感じた川島と大村は救出作戦の実行を急ぐことにしますが、救出作戦の成算を問う大村に対し、川島は那智の艦橋に大村を連れて行きます。

 

艦橋から外に出ると、辺りは数メートル先も見えない位の濃霧に包まれていたのでした。

 

川島は霧を煙幕代わりに水上艦隊でキスカ島周辺まで潜り込み、短時間に一気に撤収することを考えていたのでした。

 

しかし、視界に関係無く相手の様子が分かるレーダーという新兵器を持つ米軍に、この「霧隠れの術」が果たして通用するのか?

 

続きはまた今度と言う事で!

 

それでは、また✋。