どーも、子連れおーかみです。

 

お久しぶりです。前回更新してから、あっという間に1週間が過ぎてしまいました。

 

その間、アウェイの土地で、アウェイの仕事を、アウェイの人間関係の中で行い疲労がかなり蓄積しています(>_<)。

 

その上、同じく慣れない土地でストレスの溜まっている嫁と対決し、更に小さい子供の相手・・・・。

 

仕方ない事とは言え、かなりハードです。

 

私は山中鹿之助じゃないから「憂き事の、なのこの上につもれかし、限りある身の力試さん」とは行きません。ふつうにツラい・・・。

 

所で、そんな中でもどうしてもこれは書きたいと思ったので、今日は書きました。

 

もう、4週間近く経ってしまいましたが、俳優の山本圭氏が亡くなりました。81歳でした。

 

その前には柳生博氏が亡くなり衝撃を受けていた所にこの訃報で、かなりショックを受けました。

 

山本圭氏と言えば、私の中では何と言っても「新幹線大爆破」の学生運動家崩れの古賀役。

 

 

 

 

ニヒルな左翼崩れの青年を演じさせたら、この人の右に出る人はいないと思います。

 

そう、「左翼」ではなく、「左翼崩れ」。

 

私の中で左翼と言うのは「常に理屈ときれいごとで生きている人間」。

 

要は共産主義理論・社会主義理論という理屈の元、自分の欲や汚さ、弱さも全てこの理屈の中で正当化し、人生を全てきれいごとで済まそうとする卑怯な人間の集まり、と私は思っています。(←それはちょっと言いすぎか・・・)

 

「新幹線大爆破」の中で、左翼の理想主義に共感して学生運動に身を投じながら、その内実に幻滅してドロップアウトして、犯人グループに身を投じる古賀を山本圭が演じています。

 

そして、理屈先行の青瓢箪ではなく喧嘩も強い。

 

同じ犯行グループの浩と一緒に建設現場で働いていた時、落ちて来た建材で怪我をした浩の為に、腕ずくで治療費を踏んだくってきます。

 

「俺のは喧嘩だ。工事現場の監督者が治療費ケチりやがったんでね。取っとけよ。」

 

クー、痺れますね!、このセリフ(笑)。

 

知的でクールだが、屈折していて影のある役がこの人は本当に良く似合います。あと、マッシュルームカットも(笑)。

 

伝説の左巻き映画・「戦争と人間」(1971年日活)でも、反戦活動家でありながら、軍国主義の台頭に乗じて財を成した新興財閥・伍代グループの令嬢次女・順子(演:吉永小百合)と結婚し、更に招集された軍隊でも、上官の常軌を逸した残酷ないじめを受け続けながらも節を曲げない男・標耕平を好演していました。

 

クールで屈折していながら、なぜかとても人間らしさを感じる。

 

そんな役を演じられるのは、山本圭氏元々が持つ人間性によるものではないか。

 

私はそんな風に思います。

 

「一つ屋根の下」や「白線流し」で温厚で理解あるが、しっかりした父親的な男性を演じていましたが、これこそが彼本来の姿だったのではないか、そんな風に思いました。

 

いずれにしても、私の好きな俳優がまた一人亡くなってしまいました。

 

さらば、永遠の左翼崩れ青年!

 

それでは、また!