雨と泪 -77ページ目
"切り捨てよ" と呼びかける声がする
間接的な声が僕の脳内へ響き渡る
相手の口元から放たれた言葉を要約すれば
”切り捨てよ” という言葉に置き換えられる
その言葉に内在する意味を探してみる
実際には主語や述語があるのだから
何に対して ”切り捨てよ” と言ったのかわかる
問題は ”何故今この時に話されるのか” である
夕方の三時というこの時間に
暖かい天丼を食べながら
どうしてこの僕に "切り捨てよ" と告げるのか
これはいわゆる痛み分けというものだろうか
間接的に伝えられた痛みを伴う人事に
中間管理職が本人に話すように上司から言われる
まさにこれと同じ状況になっているのではないか
目の前を通り過ぎていくイマを
遠慮がちに引き止めてみる
厳しい眼差しが過去を連れていく
僕はたまらず息を呑んだ
目の前に突如現れた未来が
振り向いてみろよと僕を即す
死んだ眼をした亡霊が
此処にいる僕を睨み付ける
Keep going そのままイケよ
超ゴージャスなあの娘が
手招きしてこっちへおいでと誘ってる
さぁ 週末への道を歩き出そうか
純粋な文学を横書きが壊しているのなら
僕は喜んで壊す側にまわるだろう
僕らの言葉が日本語を駄目にするの なら
僕らが新しい日本語を創ろう
それを異端と言われても
それを無知と言われても
僕らは言葉が大好きだから
可能性という道を歩いているのだから

