あけましておめでとうございます


何がめでたいのか想像出来ずに

ただただ挨拶を繰り返す


気持ちを新たにしたつもりが

去年と何も変わらなくて

少し焦ってしまう


去年という年が良い年で

今年という年が良い年であろうと

誰もが願ってやまないから


あけましておめでとうございます

本年もよろしくお願いします


少ない年賀状を読み返して

手紙の文化の復興を願うのだった

新しい光が昇るその前に

貴方は何を思うのだろうか

僕の知らない顔をして

早く終われと呟いていた


もうすぐマッチは芯に触れる

新たに取り出した火の源

既に準備はできている


夜が明けて朝になるとき

朝は夜へと姿を変える


大丈夫君はわかってる

今日という日が続くことを

僕が明日を生きてくということ

同じ時を繋いでいくということ


太陽が朝日になり

朝日が夕日になる時

答えは自ずと見えるから

寒空に吸い込まれる白い息

不規則に立ち上る煙

僕らの行き先は 曲がりくねった道


僕の隣にいるのは誰だい?

随分悲しそうな顔するんだね

人の行く先を見つめていると

誰の隣にも誰かがいた


心なしか早めのペースで

一人っきりで歩く人

誰が急がせているんだろう

誰が追いかけているんだろう


口元から漏れる呟きは

誰かの為に用意されたメッセージ

言葉は空に帰って 扉を潜る


たった今誰かから声が届いたみたい

ため息交じりのその声は

何を想う人の心か


今日も冬の朝はやってくる